出版社内容情報
昭和40年代の愛知県・矢作川（やはぎがわ）を舞台に、少年たちの夏が始まった。魚採りに全力を尽くした少年の夏。川を巡る人々を通じて、少しずつ成長してゆく少年たちの姿に、思わず涙こぼれる快作。
著者の阿部夏丸氏は、無類の魚好き、釣り好き。名古屋芸術大学を卒業後、幼稚園絵画講師、書店店長などを経験しましたが、結局「立派な大人にゃなれねえや」と川遊びを選んでしまうのでした。小説家デビューは35歳のとき。処女作『泣けない魚たち』が第11回坪田譲治文学賞と第６回椋鳩十児童文学賞の連続受賞という、まさに少年小説界の期待の星です。この『峰雲へ』も、少年の視線がふんだんに感じられ、夏丸ワールドが堪能できる作品に仕上がっています。いつしか大人が忘れてしまう、少年の繊細さ、大胆さ、そしてひたむきさを思いださせてくれます。この物語は雑誌『ラピタ』に大好評・長期連載されたものに加筆・訂正されたものです。
内容説明
昭和４０年代の愛知県・矢作川を舞台に、少年たちの夏は始まった。魚採りに夢中になったあの夏―。川を巡る人々を通じて、少年たちが成長していく姿を描いた感動の物語。
著者等紹介
阿部夏丸［アベナツマル］
１９６０年愛知県生まれ。処女作『泣けない魚たち』（ブロンズ新社）で第１１回坪田譲治文学賞と第６回椋鳩十児童文学賞をダブル受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
1
０４１２０８【読書ノート】評価♥♥♥♥♥2004/12/08
yamakujira
1
雑誌「ラピタ」に連載されたそうだから大人向けなのかな。でも内容は児童文学と思ったほうがしっくりくる。昭和３０年代か４０年代か、日本が物質的に豊かになる直前の子供たちがつむぐ物語。著者は川遊びの、ひいては自然とのふれあいの大切さを訴えたいのかもしれないけれど、川ガキへのレクイエムにも思えてしまう。現在とどちらが幸せなんだろうね。 （★★★☆☆）2013/11/04
くもりーな
1
さわやかな小学生のひと夏。楽しく読めた。★★★★★2007/10/03
マサ
0
初めて阿部さんの本を読みました。幾人かこうした郷愁溢れる作品を書く作家を読みましたが子供と同じ目線で物事を見、表現できる方の初めて出会いました。懐かしく憧憬に似た幼少時代を蘇らせてくれるこの方の力量に最大の賛辞を捧げます。素晴らしいの一言！2013/04/21
hana
0
装丁に惹かれて買い、面白く読んだ。再読したいがどこへ行ったやら・・・。2010/01/24
