出版社内容情報
江戸時代、上方に生まれた屈指のストーリーテラー、上田秋成と近松門左衛門の傑作を収録。秋成は、人の執念の怖さを怪異小説『雨月物語』に描いた。義兄弟の契りを交わした兄が死霊となって会いに来る「菊花の約」、長期の不在の後、帰郷した夫が妻の幽霊と一夜を過ごす「浅茅が宿」、不実な夫を恨んで死んだ妻が恐るべき復讐を遂げる「吉備津の釜」、愛する童子の死肉を喰らい鬼となった僧が悟りを得る「青頭巾」の四編を収載。対して近松は、人の心の弱さが生む悲劇を浄瑠璃に語った。遊女買いに店の金を使い込んだ果ての逃避行『冥途の飛脚』、妻と愛人の間で義理と人情の板ばさみとなり、ついに凄惨な心中を遂げる『心中天の網島』を収載。
高田 衛[タカダ マモル]
著・文・その他/翻訳
阪口弘之[サカグチヒロユキ]
著・文・その他/翻訳
山根 為雄[ヤマネ タメオ]
著・文・その他/翻訳
内容説明
人の執念の怖さを怪奇の世界に描いた秋成。人の弱さが招く悲劇をむせび泣くように語る近松。運命の歯車が動き出す!原文の魅力をそのままに、あらすじと現代語訳付き原文ですらすらよめる新編集。
目次
雨月物語
冥途の飛脚
心中天の網島
著者等紹介
高田衛[タカダマモル]
1930年、富山県生れ。早稲田大学卒。近世文学専攻。東京都立大学名誉教授
阪口弘之[サカグチヒロユキ]
1943年、滋賀県生れ。金沢大学卒。近世文学専攻。大阪市立大学名誉教授、神戸女子大学教授
山根為雄[ヤマネタメオ]
1934年、兵庫県生れ。京都大学卒。近世文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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