出版社内容情報
能楽論『風姿花伝』と謡曲「忠度」「井筒」「隅田川」「船弁慶」を収録。「能」の神髄にふれる。「初心忘るべからず」「離見の見」「秘すれば花」など世阿弥ならではの魅力的な言葉に満ちた『風姿花伝』は、人生論としても楽しめる。
「日本の古典をよむ」シリーズ最終巻。全20冊ついに完結!
表 章[オモテ アキラ]
著・文・その他
小山 弘志[コヤマ ヒロシ]
著・文・その他
佐藤 健一郎[サトウ ケンイチロウ]
著・文・その他
内容説明
原文の魅力をそのままにあらすじと現代語訳付き原文ですらすらよめる新編集。歴史小説をよむように古典文学をよむ。幽玄なる命を授かり、日本人の心に輝き続ける「能」―その神髄をよむ。
目次
風姿花伝(年来稽古条々;物学条々;問答条々;神儀;奥義;花伝第六花修;花伝第七別紙口伝)
謡曲名作選(忠度;井筒;隅田川;船弁慶)
著者等紹介
表章[オモテアキラ]
1927年、北海道出身。東京文理科大学卒。中世文学・能楽専攻。法政大学名誉教授
小山弘志[コヤマヒロシ]
1921年、東京都生れ。東京大学卒。中世文学専攻。東京大学・国文学研究資料館名誉教授
佐藤健一郎[サトウケンイチロウ]
1936年、東京都生れ。東京都立大学卒。武蔵野美術大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
26
能を舞う人々の心構え、芸事全てに通ず。2020/09/04
イボンヌ
7
「芸の鍛練を尽くし、工夫をし抜いた後に、失せることのない花を悟得出来るだろう」P115 能以外のことにも応用できる、秘伝が沢山みられます。2017/02/22
shou
2
別訳で読んでいるけれど、訳が変わると印象も変わるのか、今回は『「住せぬ」(同じ境地に停滞しない)のが花である』の段が印象に残った。2018/07/28
ナオキ
2
白洲正子「能の物語」を読んでから、後半の謡曲名作選を読むと情景が想像できて良かった。能を楽しむには基礎的な教養が必要だと感じた。2016/11/19
てながあしなが
2
「離見の見」は、幽体離脱みたいなもの。「秘すれば花」は、秘密はみんなから知られてないから効果があるんだよ、ってこと。2016/04/13
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