内容説明
天の石屋、ヤマタノヲロチ、ヤマトタケルなど、有名な神話や伝承を一挙掲載。読み仮名付きの本文と、わかりやすい現代語訳で、すらすら読めて、よくわかる。古事記のどこが面白いのか、なぜ面白いのかを解き明かす、「読み解き」欄。古事記の躍動感を伝える、画家おのでらえいこ描き下ろし挿画満載。より深く知りたい人のためのコラムや、神々と天皇の系図も充実。
目次
神話の世界―古事記上巻(国土と神々の誕生;黄泉の国;スサノヲとアマテラス;天の石屋;ヤマタノヲロチ退治;イナバノシロウサギ;根の堅州国;国作り、国譲り;天孫降臨;ウミサチビコとヤマサチビコ)
天皇の物語―古事記中巻・下巻(神武天皇;崇神天皇;垂仁天皇;景行天皇―ヤマトタケル;仁徳天皇;雄略天皇)
著者等紹介
山田永[ヤマダヒサシ]
1957年、愛知県生まれ。明治大学大学院博士後期課程退学(四年間在学)。2001年、博士(文学)。専攻は古代日本文学。『古事記』の研究を続けながら、近年は、『古事記』を中心とした古典文学を、広く一般の読者に紹介する仕事をしている
おのでらえいこ[オノデラエイコ]
東京都生まれ。女子美術大学洋画科卒業。江戸友禅の工房、デザイン会社を経て、イラストレーターとして独立。雑誌、書籍、カレンダーなど、幅広いジャンルで活躍中。水彩画教室の講師も務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nyah
13
有名な古事記本文抜粋とその現代語訳を同時に掲載。さらに何に注目すべきかの解説もあり、挿絵もあり、絵本のようだしわかりやすい。御用人やら読んでいる時に読まなきゃなぁと思い、これを手に取って正解と思う。でも神様の名前は長いしやっぱり覚えられない。途中で変わったり同時に複数あったりややこしい。2019/09/07
菜花@ほのおかくとう協会門下生
13
日本神話の流れをもう一度抑えておきたかったのと、原文付きのものが読みたかったので、今回はこちらにしました。やはり、神様の名前はカタカナ表記だと覚えにくいので、漢字付きに限ります。後半の天皇編ですが、今回は読まずに返却します。あと、少し気になったのですが、天照の子、忍穂耳(オシホノミミ)って、物語シリーズの忍野さんのモデルではないでしょうか…?そうだったら面白いなと、妄想が膨らみます。2014/04/26
及川まゆみ
6
読み解きというだけあって解説が面白いです。見開きページの上下に本文と現代語訳と解説があるので読みやすいです。コラムも面白いですね。2013/06/24
ZEPPELIN
3
ギリシャ神話の神々もハチャメチャだったけど、我が国の神々も負けていなかった。何とも卑猥な方法で国土を作るところからスタート。最初に出来たのが京都だなんて言われたら嘘臭さ満点だけれど、古事記のチョイスは淡路島。意外すぎて笑ってしまった。その後も、妻の死因になったからと子供を斬り捨ててみたり、神なのに鍵穴から夜這いしてみたり、人間を遥かに越える悪事(?)が満載で面白い。原点を丸々読む気はないけど、ダイジェストでも充分に内容が伝わってくる2014/02/20
ぱに
1
原文(よみ下し文)が載ってるのと、ですます調のため、分かりやすいんだけど、簡潔ではない。じっくり、古事記の言葉遣いを楽しみながら古事記読みたい人向け。2015/01/24