出版社内容情報
神仏の意外な素顔、有難くも可笑しい霊験譚
イザナギ・イザナミやアマテラスなどの大神から疫病神・貧乏神といった卑俗な神々、また釈迦・阿弥陀・薬師・地蔵などの諸仏……日本の説話に書き記された神仏の、意外な素顔と行動、有難くも可笑しい霊験譚を紹介。
内容説明
日本の説話に書き記された神仏の、人間生活と関わったばかりに見えた意外な素顔と行動。神話、寺社縁起、霊験譚等々の宗教説話から選んだ、人の世に降りてきた等身大の神仏のありがたく、時には滑稽なエピソードを読みながら、神と仏が同居する一見不思議な日本宗教を考える。
目次
1 人を助くるは菩薩の行(釈迦が人間だった頃;おぶわれて三国伝来;薬師が授ける現世利益 ほか)
2 鬼にもなれば仏にも(泣き不動よじり不動;歴史を操る法力;月のウサギ、太陽のカラス ほか)
3 八百万の神の中には(国生み神話の異端児;とざす女神ひらく女神;出雲だけは神有月 ほか)
著者等紹介
稲垣泰一[イナガキタイイチ]
1945年、東京都生まれ。東京教育大学大学院修了。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。専門は日本古代・中世説話文学
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感想・レビュー
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tama
3
図書館本 期待してた内容とは違ったが、結構興味深く読めた。そう遠くない場所が14世紀の法然上人物語に出てたり、秋葉神社の神様は火之迦具土神って初めて知ったし。吉祥天は愛欲に関わる話が多いというが、夫の毘沙門天(=多聞天)は理性的でいられたのだろうか。お稲荷さんは田の神だった。三大稲荷に豊川稲荷は神社でなくお寺だから入らない。八幡神は昔の天皇で、天皇は死ぬと神様になった!?確かに私の家は神道で、死んだ父はナントカのミコトとなっている。前に借りたやつが鉛筆で書込みをしている!サイテー!!2021/01/30
紫鈴
0
知ってるようでいて実は全然知らなかった仏教や神教。色々逸話が盛り込まれていて、勉強になった。☆42009/05/25