内容説明
禁断の人形作家“恋月姫”作品集第2弾。
著者等紹介
恋月姫[コイツキヒメ]
人形作家。北海道生まれ。釧路市出身。1980年ころより独学で人形制作を始める。1996年からオールビスクによる作品を発表。1998年処女作品集『人形姫』(小学館)刊行。その他国内・外美術展などに作品出展、小説や詩集、音楽CDの表紙などに多数の人形写真を提供
片岡佐吉[カタオカサキチ]
北海道夕張市に生まれ札幌市に育つ。1978年札幌市中央区に「人形屋佐吉」札幌店、1984年には東京表参道店をオープン。超本格派の人形プロデューサーとして、数々のイベントで知られている。2004年には、東京渋谷区に人形博物館・マリアの心臓を開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雪うさぎ
21
本を開くと魂が身体から抜け出しこの世界に浸っていくのがわかる。そこは深い森の中にあるどこまでも透明な湖。私はいとも簡単に水の中へ沈んでいくが不思議と息はできる。湖底には腐ることのない耽美な世界が横たわっている。透き通るような白い肌、小さな唇、輝く碧色の瞳。漂うエロティシズム。私は触れたくなり手を延ばすがすり抜けてしまう。そこにあるのは永遠の美しさか。しかし、命の宿らない人形に永遠と言う言葉は意味を持つのか。そしてかすかに死の匂いを感じたとき急に息苦しくなり水面に顔を出す。私は本を閉じ、日常の私に還る。2014/09/04
ひょろ
9
無垢で清らかで退廃的でエロティック。相反する者たちを内包する人形。その瞳は決してこちらの世界を覗いてこない。俗世など御免とばかりに私たちを拒絶する。一方で愛らしい唇は私たちを誘って止まない。あの小さな体に傅きたくなる。2015/11/01
リンゴ
4
すべての写真に大映りになっているので細部まで見れてとても良いです。人形とは思えないほどの精巧さと、退廃的な雰囲気が美しい。妖艶な表情を見せる少女もいれば、天使のような寝顔をした少女も。思わず見入ってしまいますが、ちょっと怖いので手にいれず、ただ見ているだけのほうがいいなw2014/04/03
周藝傑
3
素晴らしい人形達だ。人間より美しい。それは命や感情がないのに、人の形や髪や瞳や服を持ってるだろうか。純潔な存在だ。その魂まで。2015/05/17
hiro6636
2
妖しくも美しい人形たち。2021/08/05