友

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093567404
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

北朝鮮の市井の人々が描かれた文学を読む

北朝鮮の市井の人々を描いた作品。

1988年に北朝鮮で刊行され、後に韓国で出版。さらにフランス、アメリカでも翻訳出版された。
アメリカの「ライブラリー・ジャーナル」で、2020年のBest Books翻訳文学部門の10冊に選出。

離婚を望む歌手である妻と、寡黙な技術者の夫。そして、その離婚の審議に当たる判事と、野菜の研究者として生きる妻。二組の夫婦の姿を軸に、地方都市の情景や、そこに生きる人々の心情を描く。


「北朝鮮の人が読む北朝鮮の文学とは何か?
1988年に出版されたペク・ナムリョンの小説『友』は、“北朝鮮”という言葉から思い浮かべるロケット弾や軍事パレードではなく、日常を呈している。〈中略〉
小説は、投機的なニュースよりも恒久的な事実を提供するかもしれない」
――― New York Times Book Reviewより

内容説明

離婚を望む歌手である妻と、寡黙な技術者の夫―離婚の審議にあたる判事と、野菜の研究者として生きる妻―。二組の夫婦の姿を軸に、彼らをとりまく社会と家族の姿を描く。2020年、米国の「ライブラリー・ジャーナル」Best Books翻訳文学部門の10冊に選出。韓国、フランス、アメリカで翻訳出版された北朝鮮の文学作品。

著者等紹介

ペクナムリョン[ペクナムリョン]
白南龍。1949年咸鏡南道咸興市生まれ。工場労働者を経て金日成総合大学で文学について学ぶ。1987年から4.15文学創作団に召喚されて以降、『東海千里』(1996)、『復興』(2020)など最高指導者一族の業績を描いた実話長編小説を発表

和田とも美[ワダトモミ]
富山大学人文学部准教授。東京外国語大学外国語学部卒、同大学院博士前期課程修了。ソウル大学大学院博士課程留学。文部省アジア諸国等派遣留学生。ソウル大学博士学位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹園和明

42
北朝鮮の市井の一コマを描いた北朝鮮文学作品。これがとても繊細且つ情緒的で驚いた。北朝鮮は国の構成員たる夫婦が離婚するには裁判所の了承が必要だそうで、本作は若い夫婦の離婚調停を担当した判事が友として2人に寄り添いながら改心を促し、同時に己れの家庭を顧みる…という内容。一組の男女の純愛〜結婚〜夫婦仲が冷め離婚話に至るまでの様子は超リアル。2人に誠実に対応する判事だが、その判事自身がギクシャクしていた妻への感情を整理し感謝と想い語る場面は、まさに山あり谷ありの夫婦の、到達点の姿のようだった。やるね北朝鮮!2024/09/05

星落秋風五丈原

24
北朝鮮って思想的な問題で自由に離婚もできないの?家庭が全ての基本という考え方はちょっと締め付けがすぎるな。2023/05/11

フランソワーズ

14
北朝鮮の”体制側の作家”の道徳的小説。主人公チョン・ジヌ判事がある一件の離婚問題を扱う。最初こそ妻側に同情的であったが、夫を始めとした周辺の調査をするうちに、この夫婦の不和の本質的問題を看破。離婚という解決策ではなく、やり直しという道を選ばせるが、判事自らの冷め切った夫婦仲を改めて再生させることにも繋がる。北朝鮮にも私たちと同じような恋愛の喜び、結婚生活のうちに訪れる苦労といったものが描かれていますが、やはり一家庭、一個人がみな国家に従属した存在であるということを随所に感じられました。→2023/05/14

真琴

11
北朝鮮文学。離婚相談に訪れた歌唱団の歌手と機械工の夫。その相談を受けた裁判所判事と農産物の品質改良従事者の妻。この二組の夫婦(家族)を中心にした物語。1980年代の北朝鮮の地方都市の様子、工場や芸術団、家庭というものを窺い知ることができた。「国家承認を受けた作品」でありフランス、アメリカでも翻訳されていることでも貴重な作品だと思う。2023/05/07

寄り道

4
北朝鮮の作家による小説。日本での北朝鮮情報は西側目線でネガティブなものが多いが、庶民の生活や想いはどの様なものなのか。やや緊張しつつも興味を持って読み進めた。離婚訴訟に携わる判事が職を超え友として夫婦の関係を修復しながら、自らの夫婦関係をも内省するという、道徳的で美しいストーリー。この国の民は真摯で穢れがないように思えた。根底にあるのは国家。国家の発展を支える最小単位である家族を崩壊させない様に努力する姿を描いていた。これが北朝鮮の国民のリアルなのかは謎。内容的に優等生過ぎて違和感が残ったが...2024/05/18

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