内容説明
初めてのセックスで妊娠してしまった18歳の少女。そして妊娠させてしまった少年―。ふたりの心の揺れを見事に描き出す不朽の名作。珠玉の純愛小説、復刊。
著者等紹介
ドハティ,バーリー[ドハティ,バーリー][Doherty,Berlie]
1943年英国リバプール生まれ。ダラム大学で英文学を専攻。ソーシャルワーカー、教師などの仕事を経て、79年より執筆活動。詩、脚本、児童文学、小説と分野は幅広い。86年『シェフィールドを発つ日』、92年『ディアノーバディ』にて、英国で出版された児童書の中から最も優れた年間1作品にイギリス図書館協会より贈られる賞、カーネギー賞を2回受賞している
中川千尋[ナカガワチヒロ]
1958年生まれ。埼玉県在住。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。翻訳家として多くの書を手掛ける一方、創作絵本を出版。『天使のかいかた』(理論社)で第九回日本絵本賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinoko-no
2
河合 隼雄さんがこの本について話していたので、読んでみました。期せずして妊娠してしまい、おなかの中のその子にNobody、誰でもない子と名づけて、その子にあてて手紙を書く。中高生向けの物語ですが、その瑞々しい感性は大人になった私たちにも、やわらかく沁み渡るよう。2009/09/06
コンチ
1
イェイツの詩との再会が個人的に嬉しい。 母になること、家族になること。誰かと共に、誰かのために生きると決意することの、難しさと尊さ。2013/12/24
ねこ
0
児童書? 特に感想は、ないけど、イギリスっぽい物語と思いました。若年の妊娠出産。大抵が、里子に、出すと聞いたことがある。大昔ですが。2023/06/13
HISA
0
☆☆☆1992年2回目のカーネギー賞受賞作。男は実感がない分弱くて卑怯だと思った。周りの大人もみんな問題を抱えたまま前に踏み出せてない感じだったけど、この出来事をきっかけに変わっていきそう。2021/02/21