出版社内容情報
「不幸な女」がパリの人々の心を癒していく
チュニジア出身のファティマは無学で貧乏、容姿に恵まれず、夫にも逃げられた「村一番の不幸な女」。ある日パリで伯爵夫人のメイドをしていた妹のラシダが亡くなり、伯爵夫人はファティマをパリに呼ぶことにした。だが美人で都会的な妹と違い、文字が読めず垢抜けないファティマに、伯爵夫人は辛くあたる。アラブ人への差別や偏見もファティマを苦しめた。だが、彼女には魔法があった。それは人の話の本質を見抜き、的確な助言を与えられる力。その魔法は、次第にパリの人々の心を変えていく。そして、気難しい伯爵夫人も自分の孤独を理解してくれるこのアラブ人女性の真価に気づく…。岸本葉子翻訳で贈る、アラブ人メイドとパリの上流社会の人々との心温まる人間ドラマ。
内容説明
無学で貧乏、容姿に恵まれず、夫にも逃げられた「最も不幸な女」が唯一、持っていたものとは…それでも、幸福を信じていたい。それでも、誰かを支えていたい。貧しいアラブ人メイドとパリの上流階級の人々との心温まる人間ドラマをエッセイスト岸本葉子が翻訳。
著者等紹介
ドリアンスキー,ジョーン[ドリアンスキー,ジョーン][Dryansky,Joanne]
ジャーナリスト。若かりしころ、ブラインド・デートに参加して、妻のジェリーとひと目で恋に落ちた。20年ほど前に「1年は住みたいね」と言いながらパリにきて、そのまま住み着いてしまった。『ファティマの幸運』は二人の初めての小説で、毎朝カフェでコーヒーを飲みながら、ジョーンがアイデアをしゃべり、ジェリーがタイプでまとめあげたという
ドリアンスキー,ジェリー[ドリアンスキー,ジェリー][Dryansky,Gerry]
脚本家。若かりしころ、ブラインド・デートに参加して、夫のジェリーとひと目で恋に落ちた。20年ほど前に「1年は住みたいね」と言いながらパリにきて、そのまま住み着いてしまった。『ファティマの幸運』は二人の初めての小説で、毎朝カフェでコーヒーを飲みながら、ジョーンがアイデアをしゃべり、ジェリーがタイプでまとめあげたという
岸本葉子[キシモトヨウコ]
神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学教養学部卒業後、会社勤めを経て、北京外国語学院に留学。帰国後はエッセイストとして活躍
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