Shogakukan mystery
ゼルプの殺人

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 13X19cm
  • 商品コード 9784093563338
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

匿名の出資者を突きとめてほしいという銀行頭取の依頼を受けて調査を始めたゼルプ。だがその途中の報告にも上の空の頭取に疑問を抱き、彼本人を調査するが……。頭取に付きまとう謎の男の正体は?ロシアン・マフィアの登場で物語は殺人事件にまで発展する。

ヴェラー&ヴェルカー銀行頭取ヴェルカーから、匿名の預金者の身元調査を依頼された私立探偵ゼルプ。だがその調査経過報告にもヴェルカーは上の空だった。彼の態度に疑問を抱いたゼルプは、依頼者であるヴェルカー自身を調べ始める。 ゼルプが彼と会うとき、ヴェルカーにつきそって離れない謎の男ザマリン。ヴェラー&ヴェルカー銀行の歴史を調べていた退職教師シューラーの不審な死。ゼルプを尾行する謎の男たちにちらつくロシアン・マフィアの影。 そして旧東独から来たゼルプの息子と名乗る青年ウルブリヒの登場。ゼルプは親友の元警察官ネーゲルスバッハの協力を得て、怪しげな男たちに罠を仕掛けるが……。老探偵ゼルプ三部作の掉尾を飾る、サスペンスに満ちたドイツ・ミステリの金字塔!

内容説明

銀行頭取ヴェルカーから匿名の預金者の身元調査を依頼されたゼルプ。だが彼の調査経過報告にも上の空の頭取の態度に疑問を抱いた彼は、頭取自身を調べ始める。彼につきそう謎の男。銀行の歴史を調べていた元教師の不審な死。ゼルプを尾行する謎の男たち。そして旧東独から来たゼルプの息子と名乗る青年の登場。老探偵ゼルプ三部作の掉尾を飾る、サスペンスに満ちたドイツ・ミステリの金字塔。

著者等紹介

シュリンク,ベルンハルト[シュリンク,ベルンハルト][Schlink,Bernhard]
1944年ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州のビーレフェルト市郊外で生まれる。後、南西部のハイデルベルクとマンハイムで育つ。現在は法律家としてボンとベルリンに住む。W・ポップとの共作で『ゼルブの裁き』(’87年)を刊行。’89年『ゴルディオスの結び目』(’88年)でドイツの優れたミステリに与えられるグラウザー賞を受賞。’93年『ゼルプの欺瞞』(’92年)でドイツ・ミステリ大賞受賞。’95年の『朗読者』は世界的なベストセラーとなり、ドイツ内外の文学賞を総なめにした

岩淵達治[イワブチタツジ]
1927年東京生まれ。東京大学文学部独文科卒業。ミュンヘン大学哲学名誉博士。学習院大学名誉教授。演出家・評論家。翻訳書に『個人訳ブレヒト戯曲全集』全九巻(未来社/第三七回翻訳文化賞、第三回レッシング・ドイツ連邦政府翻訳賞、第七回湯浅芳子賞受賞)、B・ブレヒト『ガリレイの生涯』(岩波文庫)ほか。国際演劇協会日本センター専務理事。ドイツ語の演劇・文学を広く日本に紹介した功績で1990年旧東ドイツ諸国民友好銀星勲章、92年オーストリア共和国学問芸術一等十字勲章、96年ドイツ連邦共和国功労一等十字勲章受章
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