乞食の子

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093563017
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0023

出版社内容情報

極限の逆境を生き抜いた愛と勇気の感動伝記

台湾で発刊され、たちまち100万部を越すベストセラーになった伝記の独占翻訳出版。父が全盲、母が知的障害者で子供が12人という困難な環境の中で、勇気と愛をもって生き抜いた長男の感動と驚嘆の半生記。

内容説明

墓場に寝て犬の餌をあさって家族のために生き抜いた少年の驚嘆と感動の半生。

目次

第1章 放浪の幼年時代(父と母のこと;放浪の乞食は、けがをしてはならない;姉と二人で獅子を舞う ほか)
第2章 乞食の子、学校に上がる(放浪をやめる;はじめての登校日;姉の犠牲 ほか)
第3章 就職、恋愛、そして結婚(人生の礎石;お嬢様と乞食の子;思いの深さ ほか)

著者等紹介

頼東進[ライトンジン]
1959年3月20日、台湾台中県東勢鎮に生まれる。弾き語りをしながら放浪生活を送る父とともに住まい定めず転々としたのち、10歳で小学校に入学。両親ときょうだいの面倒をみながら苦学して中学および台湾省立高等工業学校へ進む。現在、中美防火企業有限公司本社部長兼工場長として活躍。1999年、台湾各界で活躍する10人に贈られる「十大傑出青年」に選ばれる

納村公子[ナムラキミコ]
1955年東京生まれ。1975年武蔵野美術短期大学卒業後、中国の山西大学に留学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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chantal(シャンタール)

79
1950年代の台湾はまだまだ発展途上国だったと思われる。そんな時代、盲目の父、重度知的障害の母、12人の兄妹の長男として放浪生活、物乞い生活をしながら生きてきた著者の壮絶な人生。普通の家庭に生まれ、普通に学校に行き、普通に過ごせる事のなんと幸せなことか!父からは虐待の様な事をされていたのに家族愛もすごい。中華圏の人々の日本人から見たら濃厚過ぎる家族関係を垣間見る事が出来る。一族の絆は鉄の絆なのだ。小林綾子さんの解説を読んで、そう言う風にも考えられるかなと。ただ唯一の心の支えだったお姉さんは気の毒過ぎた。2021/08/21

わっぱっぱ

10
これほど苛酷な人生があった(ある)なんて、言葉も出ない。生きる力、その強さをまざまざと見せられた。脅威となる環境を作り変え、他種を駆逐し、(別種の闘争は未だあれど)“生き延びる”努力をしなくなった私たちに、まだこれだけの力が備わっているだろうか。 たとえ非力でもいい、必死で生きなきゃだめだ、と喝を入れられた気分。2016/06/06

T.Masa

5
もう涙なしでは読めません。これが実際にあったことだなんて!何度信じられない思いになったことだろうか。人間、どんなことにも耐えられることを教わりました。素晴らしい本です。

ごへいもち

5
感動!2007/02/03

koheinet608

2
 東進さんの、人生は過酷過ぎます。ちょっと、ありえないくらいの展開です。自伝本としては、おそらく、最も世の中の不条理を味わっている人が書いた内容です。  この本を読むと、どのような環境でも、人は這い上がれるとわかります。ただ、そんな過酷な環境は、なければ、ないほうがいいです。また、人は、教育で変えることが出来る、仕事によって、社会との繋がりを持つことが出来る、以上のことも、東進さんが、私たちに教えてくれます。2017/05/11

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