出版社内容情報
駅の公衆便所で男は目を覚ます。記憶がない。自分が誰かもわからない。が、彼はロケット打ち上げの新聞記事にひかれ…。旧ソヴィエトとの戦いに巻き込まれた若きアメリカの二組の男女。現代の殺戮(テロリズム)の源がここに。
目が覚めたとき、男は駅の公衆便所の床に横たわっていた。酔っているようだ。頭痛がする。そして、なによりすべての記憶は失われていた。 1958年、アメリカがまさに最初の人工衛星を打ち上げようとしていた年。ソヴィエトに主導権を握られた宇宙の覇権を握る闘いは熾烈を極めた。が、成功すれば、ソヴィエトを再びリードすることができる。 一方、ルーク・ルーカスは失われた記憶を必死でたどっていた。やがて、自分はケープ・カナベラルで打ち上げを待つロケットに関係していたことを思い出す。妻の隠された過去、親友の秘密、一度は愛した女性との再会。彼の記憶を取り戻す闘いは、次第に世界の行方を左右する陰謀へと導かれる。
内容説明
旧ソヴィエトとのある戦いに巻き込まれた若きアメリカの二組の男女。その愛、裏切り、国家機密を巡る闘い、スパイ行為を絡ませたサスペンス。
著者等紹介
フォレット,ケン[フォレット,ケン][Follett,Ken]
1949年、イギリス、ウェールズ生まれ。新聞記者の後、出版社勤務を経験。1978年に『針の眼』でメジャーデビュー。エドガー賞を受賞。スパイ小説に金字塔を打ち立て、ベストセラー作家の仲間入りをはたす
戸田裕之[トダヒロユキ]
1954年島根県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、編集者を経て翻訳家に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。