出版社内容情報
天安門事件の中心的リーダー「王丹」の母が綴る怒りと悲しみの手記。事件当時、母子ともに逮捕されてからの10年間のすべてが赤裸々に語られる。真の自由を求めて生きようとする人々へのメッセージである。
10年前の天安門事件の中心的リーダー「王丹」の母の怒りと悲しみの手記。事件当時、母子ともに逮捕されてからの10年間のすべてが赤裸々に語られる。真の自由を求めて生きようとする人々へのメッセージである。
内容説明
天安門事件は未だ終わらず!引き裂かれた母と子。学生のリーダー「王丹」の母の手記。ともに逮捕されてからの10年間の真実が、今、明かされる。
目次
第1章 春に風、夏に雨
第2章 鉄格子の中で
第3章 悲しみの日々
第4章 春まだ遠し
第5章 遠く離れて
第6章 秋風吹く中で
第7章 弁護人として闘う
第8章 冬日なごむ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Francis
6
10数年ぶりの再読。1989年に起こった六四天安門事件で知られる中国民主化を求める学生運動のリーダーの一人、王丹さんの母の著書。六四天安門事件での王丹さんとご家族の様子、その後の当局に追われての逃亡生活と投獄、釈放後も続く当局の監視、そして国家転覆罪と言う冤罪による二度目の投獄、と続く苦難の様子が克明に記されている。と同時に王丹さんと家族が毅然として自由のために闘い、そして多くの人々が彼らに暖かい心遣いを示していたことも良く分かる。王丹さんが祖国に帰れる日は近いうちにきっと来ると願わずにはいられない。2016/06/07