出版社内容情報
文豪たちが描く日本の「名城紀行」シリーズ
1977?78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された作家の紀行文の復刊。
第4巻は長部日出雄、五味康祐、尾崎秀樹、戸部新十郎、永井路子、邦光史郎、神坂次郎、北条秀司、田中千禾夫の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。
視点も作家により様々で、ガイドブックとはひと味もふた味も異なる城案内。史料をベースにまとめる作家もいれば、自分や家族とのかかわりから展開していく作家もいて、実にバラエティに富んでおり、時間が経っても色あせない名文揃いで、城マニアにもお勧めの一冊。
長部 日出雄[オサベ ヒデオ]
著・文・その他
五味 康祐[ゴミ コウスケ]
著・文・その他
尾崎 秀樹[オザキ ホツキ]
著・文・その他
内容説明
1977~78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された名城エッセイの復刊。第4巻は長部日出雄、五味康祐、尾崎秀樹、戸部新十郎、永井路子、邦光史郎、神坂次郎、北条秀司、田中千禾夫の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。資料・史料から空想を膨らませ、様々な考察を繰り広げる作家ならではの名文で構成されている、大好評第4弾。
目次
浪岡城―風雲児に滅ぼされた名門北畠氏(長部日出雄)
宇都宮城―本多正純釣天井の謎と真相(五味康祐)
川越城―幕閣要人が治めた小江戸の城(尾崎秀樹)
七尾城―謙信が眺めた能登の絶景(戸部新十郎)
小谷城―浅井長政の意地とともに炎上(永井路子)
二条城―美を誇る歴史の回り舞台(邦光史郎)
和歌山城―五十五万石を守った頼宣の腹芸(神坂次郎)
松江城―風流大名不昧公の残したもの(北条秀司)
島原・原城―キリシタンの叫びが消えた日(田中千禾夫)
著者等紹介
長部日出雄[オサベヒデオ]
1934年~。73年、「津軽じょんから節」と「津軽世去れ節」で直木賞受賞
五味康祐[ゴミヤススケ]
1921年~1980年。52年、「喪神」で芥川賞受賞
尾崎秀樹[オザキホツキ]
1928年~1999年。「生きているユダ」「ゾルゲ事件と現代」など、兄に関係したゾルゲ事件の著書多数
戸部新十郎[トベシンジュウロウ]
1926年~2003年。「安見隠岐の罪状」「忍者服部半蔵」「松永弾正」「伊東一刀斎」など
永井路子[ナガイミチコ]
1925年~。64年、「炎環」で直木賞受賞
邦光史郎[クニミツシロウ]
1922年~1996年。「欲望の媒体」「社外極秘」「海の挑戦」「トラブルメーカー」「十年後」など
神坂次郎[コウサカジロウ]
1927年~。「黒磯の岸辺」で日本文芸大賞受賞
北条秀司[ホウジョウヒデシ]
1902年~1996年。歌舞伎や新国劇など演劇の脚本を多く手がける
田中千禾夫[タナカチカオ]
1905年~1995年。劇作家、フランス文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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