内容説明
妻子を置いて出奔し、港湾労働者として働きながらアメリカに渡ろうとするが果たせず、家族のもとに連れ戻されたものの、好奇心の赴くままにさまざまなことに手を出した幕末生まれの直治。家の資産をほとんど使い果たしてしまった直治は、しかし娘婿に西洋医学を学ばせ、孫の梅子には津田英学塾で学ばせる。梅子の子・檀(まゆみ)は夫の仕事の都合で海外赴任を経験し、その子・桂は外国人と結婚し海外で暮らしているが、娘を連れて日本に帰ることもある。そんな6代200年にわたる一族の物語が、同時代の出来事や登場人物たちが愛した詩歌などとともに綴られる、穏やかな作品。
著者等紹介
大庭みな子[オオバミナコ]
1930年(昭和5年)11月11日―2007年(平成19年)5月24日、享年76。東京都出身。1968年『三匹の蟹』で第59回芥川賞受賞。その後も1982年『寂兮寥兮(かたちもなく)』で第18回谷崎潤一郎賞、1990年『津田梅子』で第42回読売文学賞を受賞するなど多くの文学賞を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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