内容説明
東京の家屋敷を売り払い、母親とふたりで鴨川の漁師町に流れ着いた〈私〉。売れない画家であったが、手元のお金もさみしくなり、漁師の手伝いをして小銭をもらっていた。荒波にもまれる小船の上の生活は厳しいが、烏賊、蛸、鰤、鯖、鰹といった房総の恵みと、漁師たちとの濃厚な交流が心地よく、いつしかすっかりこの町のとりこになっていた。―海人の生活が原始的であるが故に、却って私は強く惹かれるのであろう。―著者自身「最も気に入った作品」と言い切る自伝的小説の名篇。
著者等紹介
近藤啓太郎[コンドウケイタロウ]
1920(大正9)年3月25日―2002(平成14)年2月1日、享年81。三重県出身。1956年『海人舟』で第35回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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