内容説明
「楢山節考」の戯曲を含む名作短篇集。―京の都は古い歴史を持っていた。その間、その土地では大勢が死んで、土の下には数えきれない死骸が埋められて白骨になっているのである。―誰も彼もが白骨の群れに見えてしまう、初老の男の無常観を描いた「無妙記」。若いころ、無免許運転で馬をはね殺してしまった男が、数々の不幸に見舞われる「妖術的過去」。帝の血をひく“三宮”が夜な夜な女性を食い物にしていることを知り、かつての従者の息子が犬山椒の毒で三宮を手にかけようとする「妖木犬山椒」など味わい深い7篇に、名作「楢山節考」の戯曲を加えた珠玉の短篇集。
著者等紹介
深沢七郎[フカザワシチロウ]
1914(大正3)年1月29日‐1987(昭和62)年8月18日、享年73。山梨県出身。1956年『楢山節考』で第1回中央公論新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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