内容説明
昭和の会社員の哀歓悲喜を描く短篇集。女癖が原因で失踪してしまった元同僚と旅先でばったり出会い、相変わらずの暮らしをしていることを知らされる「病気」。空襲で亡くなった同級生の墓参りと、その寺にまつわる悲しい話を綴る「涅槃西風」。借金で首が回らなくなっている男と、そうとは知らない二人の平凡なサラリーマンの“最後のゴルフ”の様子を描く「トラブル」など、17の作品からなる短篇集。昭和のサラリーマンが抱える孤独、不安、悲しみ、ささやかな喜びなどが、短い文章のなかに凝縮されており、懐旧の情が掻き立てられる佳作。
著者等紹介
神吉拓郎[カンキタクロウ]
1928(昭和3)年9月11日‐1994(平成6)年6月28日、享年65。東京都出身。1983年『私生活』で第90回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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