出版社内容情報
商家の主人とその義子、弟らとの葛藤を描く
「晋! お前のお父つあんやぞ。お前のお父つあんが、美代に子産ませよつたんやぞ。」
あまり家業に熱心ではない近江商人の主人・藤村治右衛門と、正反対な性格の弟・真吾、そして、治右衛門の義子・晋。真吾が密かに心を寄せ、晋の母親がわりを務めていた女子衆の一人・美代が、治右衛門の子を死産し精神を病んでしまう。やがて真吾に結婚話が持ち上がったとき、断固として首を縦に振らない裏には、美代の一件によるわだかまりがあった――。
商家に生まれた著者が、その体験から描く「商店もの」3部作の第1作にして、第1回芥川賞の候補にもなった名作。
内容説明
「晋!お前のお父つあんやぞ。お前のお父つあんが、美代に子産ませよつたんやぞ。」あまり家業に熱心ではない近江商人の主人・藤村治右衛門と、正反対な性格の弟・真吾、そして、治右衛門の義子・晋。真吾が密かに心を寄せ、晋の母親がわりを務めていた女子衆の一人・美代が、治右衛門の子を死産し精神を病んでしまう。やがて真吾に結婚話が持ち上がったとき、断固として首を縦に振らない裏には、美代の一件によるわだかまりがあった―。商家に生まれた著者が、その体験から描く「商店もの」三部作の第一作にして、第1回芥川賞の候補にもなった名作。
著者等紹介
外村繁[トノムラシゲル]
1902年(明治35年)12月23日‐1961年(昭和36年)7月28日、享年58。滋賀県出身。1935年『草筏』で第1回芥川賞候補となる。代表作に『落日の光景』『澪標』(第12回読売文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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