内容説明
「私は男を知りたい。その男を通して私の父を感じたい」―。容姿端麗、頭脳明晰だが、たびたび問題を起こす女学生・江波恵子。理知的で美しい女教師・橋本スミ子。北国のミッション系女子校で国語教師をしている間崎慎太郎は、橋本に惹かれながらも、早熟で危うい魅力を放つ江波からも目が離せない。江波たちの学年の修学旅行に同行することになった間崎は、旅先で橋本の義母に会うことになり…。何度も映画化、テレビドラマ化された青春文学の金字塔にして、第1回三田文学賞に輝いた石坂洋次郎の出世作・前篇。
著者等紹介
石坂洋次郎[イシザカヨウジロウ]
1900年(明治33年)1月25日‐1986年(昭和61年)10月7日、享年86。青森県出身。1936年『若い人』で第1回三田文学賞受賞。代表作に『麦死なず』『石中先生行状記』『光る海』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。