内容説明
豊臣秀次の剣の師で「夢想剣」を名乗る瀬名波幻雲齋とその娘・ゆき、そして幻雲齋が父の仇でありながら、門下生となって修行を積む松前哲郎太重春。奇妙な3人の絆は、やがて哲郎太とゆきが契りを結ぶまでに深まっていく。そんななか、哲郎太は身重のゆきを残して武者修行の旅に出ようとするが―。第28回芥川賞に輝いた出世作「喪神」のほか、柳生流新陰流正統を継いだ連也斎とライバルとの決闘を描く「柳生連也齋」、剣豪が巨人軍の強打者として大活躍する異色作「一刀齋は背番號6」など、剣を題材にした珠玉の11篇。
著者等紹介
五味康祐[ゴミヤススケ]
1921年(大正10年)12月20日‐1980年(昭和55年)4月1日、享年58。大阪府出身。本名・五味欣一。1952年『喪神』で第28回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大粒まろん
11
面白かった。・・・ん??これは、剣豪小説!?だよね?芥川賞で、、意外(笑)実験的だなぁ。一昔前ならどこぞの旅一座が好んで演目に入れそうな感じの面白さがある。けど、これ大衆文学的ではないだろうか。わからないけど笑。そうか、、私にも剣豪小説読めるのかもしれない。2023/05/23
コンロ
1
五味康祐ほど剣での立ち合いの描写に優れた作家はいないと思っているのですが…周りの人は理解してくれない(笑) 特に、柳生連也斎と鈴木綱四郎の対決までの心構え、そして対峙。とやはり素晴らしいです。 氏の文章は品格があって良いですね。 文章が古文体が多いから難しいのかも。
西葛
0
剣豪小説。これが直木でなく芥川ってんだから。2023/09/28
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