内容説明
豊臣秀次の剣の師で「夢想剣」を名乗る瀬名波幻雲齋とその娘・ゆき、そして幻雲齋が父の仇でありながら、門下生となって修行を積む松前哲郎太重春。奇妙な3人の絆は、やがて哲郎太とゆきが契りを結ぶまでに深まっていく。そんななか、哲郎太は身重のゆきを残して武者修行の旅に出ようとするが―。第28回芥川賞に輝いた出世作「喪神」のほか、柳生流新陰流正統を継いだ連也斎とライバルとの決闘を描く「柳生連也齋」、剣豪が巨人軍の強打者として大活躍する異色作「一刀齋は背番號6」など、剣を題材にした珠玉の11篇。
著者等紹介
五味康祐[ゴミヤススケ]
1921年(大正10年)12月20日‐1980年(昭和55年)4月1日、享年58。大阪府出身。本名・五味欣一。1952年『喪神』で第28回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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