内容説明
太平洋戦争を示唆したと思われる「戦慄すべき時期」「精神の衝撃」のために、青年期の記憶をほとんど失ってしまった主人公の“私”。そして、定年間際の銀行マンで、流されゆく人生に疑問を抱いてしまった“私”の学生時代の“友人K”。五十代になったふたりが、三十数年前に輝くようなひと夏を過ごした高原の避暑地を再び訪れ、青春時代の記憶を辿って歩く。短くとも濃密な旅を終えたふたりに宿った思いとは―。『夏』『秋』『冬』と続く四部作の第一作目にして著者の代表作。
著者等紹介
中村真一郎[ナカムラシンイチロウ]
1918年(大正7年)3月5日‐1997年(平成9年)12月25日、享年79。東京都出身。1971年『頼山陽とその時代』で第22回芸術選奨文部大臣賞(評論その他部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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