出版社内容情報
「死刑の意味」を問う死刑囚の赤裸々な実態
殺人犯を意味する収容番号末尾ゼロの「ゼロ番囚」たちは、拘置所二階の特別頑丈な独居房に収容されている。T大卒の楠本他家雄は、いつくるか分からない“お迎え”に常時怯えていた。
女を崖から突き落とした砂田や一家四人を惨殺した大田なども同様に死者の部屋で怯え暮らしている。他家雄の奇妙な墜落感を丹念に診る若い医官で精神医の近木のあまりに生々しい接見記録と、生と死の極限で苦悩する死刑確定囚たちの拘禁ノイローゼの実態や日々の会話を克明に描いた類のない傑作。
第11回日本文学大賞受賞作で全三巻。
加賀 乙彦[カガ オトヒコ]
著・文・その他
内容説明
殺人犯を意味する収容番号末尾ゼロの「ゼロ番囚」たちは、拘置所二階の特別頑丈な独居房に収容されている。T大卒の楠本他家雄は、いつくるか分からない“お迎え”に常時怯えていた。ほかに女を崖から突き落とした砂田や一家四人を惨殺した大田なども同様に死者の部屋で怯え暮らしている。他家雄の奇妙な墜落感を丹念に診る若い医官で精神科医の近木のあまりに生々しい接見記録と、生と死の極限で苦悩する死刑確定囚たちの拘禁ノイローゼの実態や日々の会話を克明に描いた、類のない傑作。第11回日本文学大賞受賞作で全三巻。「死刑の意味」を現代に改めて問う“死刑囚たちの赤裸々な実態”。
著者等紹介
加賀乙彦[カガオトヒコ]
1929年(昭和4年)4月22日生まれ。東京都出身。本名は小木貞孝(こぎさだたか)。主な作品に『帰らざる夏』(第9回谷崎潤一郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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