出版社内容情報
島唄は単なる「沖縄の民謡」ではない。今も次々新曲が作られ、本土にも新しいファンを広げる現在進行形の音楽である。三線の音色に乗せて歌いこまれた歴史や暮らしを探りつつ、ビジュアルに琉球列島を旅する。
海の美しさ、市場の賑わい、ヘルシーな食材、異文化の香り…沖縄は強い磁力で人を引きつける。その磁場の一つ、島唄はしかし単なる「沖縄の民謡」ではない。今も次々と新曲が作られ、本土にも新しいファンを広げつつある、幅の広い現在進行形の音楽である。 先祖と自分を繋いで踊る「エイサー」、厳しい自然に耐える力を生み出す「トウバラーマ」、島であるがための別れをうたった「花風節」、大らかな世界に人をなごませる「花」、戦を知る人こそが語れる「さとうきび畑」などなど、全29曲を軸として、三線の音色に乗せて歌いこまれた自然と人の暮らしをさぐりつつ、ビジュアルに琉球弧を旅する。
内容説明
沖縄の島唄をガイドに、伝統的な沖縄の祭りや風俗、自然、歴史などを探訪する。
目次
1 島の姿(南の花と歌三線―花(すべての人の心に花を)
夏の疾風、太鼓の響き―七月エイサー
大いに泣いて、大いに笑って―テーゲー ほか)
2 島の流れ(人の世と大宇宙をつなぐ歌―てぃんさぐぬ花;祝いと祭りと御先祖様―年中行事口説;宮廷の風雅と老人の舞―かぎやで風節 ほか)
3 島の人生(子は神、神はいつもそこに―童神―天の子守り唄;忍ぶ恋の潮時―月ぬマピローマ;燃え上がる恋と遊びの変奏曲―遊び仲風 ほか)
著者等紹介
藤田正[フジタタダシ]
音楽プロデューサー、評論家。1953年、富山県生まれ。明治大学政治経済学部卒。インターネットの音楽雑誌「Beats21」(www.beats21.com)の代表者。照屋林助、登川誠仁らのCD制作責任者
大城弘明[オオシロヒロアキ]
写真家、新聞記者。1950年沖縄県糸満市生まれ。琉球大学法文学部経済学科卒。沖縄タイムス社勤務、現在運動部長。沖縄の祭祀、組踊や琉舞などの芸能の写真を20年余撮影している。写真展「生まれ島」「地図にない村」「大山マーシー」など
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