出版社内容情報
閑古堂秘蔵の古い観光絵葉書が、旅の始まりを告げる。路上観察家でもある著者が、一枚の古絵葉書の場所を訪ねて日本列島を北から南へ、街から街へ、路地から路地へ…。普通の旅行では体験できない不思議な味の旅へご案内。
閑古堂秘蔵の一枚の古絵葉書から始まる旅。日本列島北から南、街から街へ、路地から路地へ??。今回は西編……長野から始まり、大阪、奈良、京都、長崎、鹿児島等々、ついに海も渡り、花の都・パリまで足を延ばした閑古堂・林丈二のひとり旅、いよいよ快調。 たとえば奈良??。 「奈良へ行くと、まず寄りたいのが鍋屋町の骨董屋さん……今回はガラクタがゴチャゴチャ入った籠の中から、奈良市の共同水道の蛇口の鍵を見つけました。200円です。こういうものが私にとっては宝物に見えるのです」 長野。諏訪湖では??。 「湖上にはひとつのボートもなく、私ひとりの諏訪湖です……ちょっと恐いなと思っていたら向こうから大きな亀が……大きな亀型の遊覧船です……上諏訪→カミスワ→カメスワ→亀スワというぐあいに、亀の遊覧船があってもおかしくはない……などと考えたりもしながら一時間」??というぐあい。 月並みな旅に満足できないアナタ、どうもこのところ、“旅の充足感”を味わえないアナタは、閑古堂流、旅の充足術を学び、多いに役立てて下さい。
目次
いまだに五十肩の別所温泉―長野
諏訪湖でボート―長野
寝覚の床の床屋へ―長野
伊勢志摩の夏の日―三重
京都の鉄柱とココア―京都
大阪百橋巡り―大阪
静かな奈良を歩く―奈良
備前狛犬、道草と出会い―岡山
尾道今治ルートを行く―広島
宮崎の牛巡り―宮崎〔ほか〕
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