出版社内容情報
子供の発熱の90%は風邪! では人は一生に何回風邪をひく? 2歳でスギ花粉症? ……など1日に200人以上の子供を診察する小児科・アレルギー医が語る読みやすく不安も解消されるこのごろの子供の病気や生活のエッセイ。
「〃寒いから風邪をひかないように〃。よく耳にすることばですが、これは基本的にはまちがいです。風邪は人のせきやクシャミから空気中に飛び出したウイルスからうつります。風邪をひいている人が周囲にいるとうつる危険があるわけです。もちろん風邪が冬に多いことは事実ですが、小児科外来が忙しいのは12月。次が11月。インフルエンザの最盛期1?2月は意外と少なく4?5月にまたピークがあります。これは幼稚園など集団生活に入って、他の子供と接触して風邪をひくわけです。では人は一生に何回風邪をひくのでしょう。私の外来では1年に38回ひいた子が今までのチャンピオン!?でも1度ひいた風邪には2度とかからないから年々回数は減るとしても、入学までに100回、一生では200回以上…。かぜの平均潜伏期間は2日。症状が出たとき2日前の行動を思い起こせば、あっ…あの時と思い当たるはずです」 このように読みやすくわかりやすい風邪の章、2歳でもう花粉症と診断された…などアレルギーの章、数年前に大流行したO-157をはじめとする今どきの食中毒そしてお受験の話など子供の病気の心配をわかりやすく語りながら不安を取り除いてくれるエッセイです。
内容説明
毎日200人を超える子どもたちを診察している、東京・世田谷にある小児科の院長・三宅健先生が、誤解されやすい子どもの病気の知識や診察中に感じたことに、エピソードを交え「お母さん、それはちょっと違うよ!」と語りかけるようなエッセイです。「アトピーが治るとぜん息になる?」「2才でスギ花粉症?!」「人は一生に何回風邪をひく?」「風邪はいつまでうつるのか?」など、気になる子どもの風邪とアトピーの疑問から、「お受験」「都会から小児科が消える」など、最近の子どもたちを取り巻く状況までを、毎日多くの子どもやお母さんと接している小児科の先生が体験を元に書きました。
目次
第1章 万病の元?!「風邪」を知る(人は一生に何回風邪をひく?;寒いから風邪をひく?;インフルエンザは究極の風邪? ほか)
第2章 「アレルギー」って何だ?(食物アレルギーがアトピーの原因?;ハムやソーセージでアレルギー?!;つなぎの卵でアレルギー ほか)
第3章 食中毒、予防接種、そしてお受験(今ごろ日本で食中毒?;ミドリガメと食中毒;予防接種を考える ほか)