出版社内容情報
開拓団として家族とともに満州に渡り、12歳で敗戦を迎えた赤塚やゑさん。「いつか日本へ!」。彼女は懸命に生き、昭和50年、ついに祖国の土を踏む。彼女の人生を通して戦争の悲劇を記録します。
赤塚やゑ、終戦時13歳。昭和16年にやゑさん一家の両親姉妹七人は開拓団として満州に渡った。希望に充ちた新天地ではあったがやがて敗戦。ソ連軍の侵攻、中国の内乱、文化大革命の混乱の中に一家は離散、やゑさんたちはそれぞれ中国人に貰われていった。58年やゑさんは懐しの祖国に帰ってきた。やゑさんの記億をもとに、父母の死や当時の国の政策を分り易く記述した感動の一編。
内容説明
赤塚やゑさん。父母とともに満州開拓団として渡満した。昭和16年、当時8歳だった。厳しい農作業の明け暮れではあったが、少女やゑさんは「お国のために」いっしょうけんめい働いた。そして、敗戦。多くの苦難をのりこえて、今、やゑさんは懐しの祖国に帰り着いた。本書はやゑさんの半生記である。
目次
赤塚やゑさん
「日まわりの旗」に送られて
甘南の四季
日本は、負けた
茶わんや箸まで奪われて
悲劇のかずかず
何地主の家で
父の死
母の死
文化大革命をこえて
父よ、母よ、安らかに