出版社内容情報
雪と氷の冷たい世界の心温まる不思議物語
12歳の少女ターシャはある出来事からすっかり心を閉ざし、祖父が農場を営む山村で家族と静かに暮らしていた。
初雪の日、心をこめて作った雪娘に「友だちになってくれたらいいのに」と願うと、その夜、不思議なことに、雪娘に命が宿る。毎晩その雪娘のアリアナと過ごし友情を育む中で、ターシャは明るくて好奇心旺盛だった元の自分を取り戻していく。しかし、その冬はいつになく厳しく、祖父の病気も悪化。周囲の人々も春の訪れを待ち望むが、冬が終わることは親友のアリアナとの別れも意味していた。
ロシアの民話「雪娘」をモチーフに、少女の成長と友情を描いたファンタジー。
著者は『The House with Chicken legs(日本語版:「ヤーガの走る家」)』でカーネギー賞のショートリストにノミネートするなど、民話から着想を得て生み出した作品に定評がある。
【編集担当からのおすすめ情報】
臆病で引きこもりがちな主人公ターシャと、命あるかぎり世界を謳歌しようとするアリアナ。冬の冷たさと、心のあたたかさ。手放すときと、手をのばすとき。相対する糸を織り込みながら美しく綴られたファンタジー物語です。
ベルベットのような肌触りのカバーに金箔もあしらわれ、贈り物にもぴったりの一冊です。
内容説明
12歳の少女ターシャは、谷あいの村で家族と静かに暮らしていた。初雪が降った日、おじいちゃんといっしょに心をこめて“雪娘”を作る。雪娘が友だちになってくれたらいいのに、とターシャが願うと、不思議なことが起こり…。
著者等紹介
アンダーソン,ソフィー[アンダーソン,ソフィー] [Anderson,Sophie]
イギリス・スウォンジー生まれ。地質学者、理科の先生を経て創作の道へ。プロシア人の祖母から聞いた民話をモチーフに、家族愛や主人公の成長を描くファンタジーで人気。2018年、『The House With Chicken Legs』(邦訳『ヤーガの走る家』小学館、2021年)でカーカス誌ベスト・ブック賞、2019年カーネギー賞ショートリスト作品。著書はほかに『The Girl Who Speaks Bear』(2019年、2021年カーネギー賞ショートリスト作品)などがある
カストリヨン,メリッサ[カストリヨン,メリッサ] [Castrill´on,Melissa]
イギリス人の母とコロンビア人の父のもと、ロンドン郊外に育つ。アングリア・ラスキン大学で児童書のイラストレーションで修士号取得。シルクスクリーンやリソグラフを使った鮮やかな色使いを特徴とし、2019年にはニューヨークのイラストレーター協会から金賞受賞。邦訳絵本に『ちいさなゆめがあったなら』(第30回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)最優秀翻訳大賞を受賞、工学図書刊)などがある。イギリス・ケンブリッジに夫と在住
長友恵子[ナガトモケイコ]
翻訳家。訳書に『中世の城日誌』(産経児童出版文化賞JR賞受賞)(岩波書店)ほか。JBBY会員、やまねこ翻訳クラブ会員。池袋コミュニティ・カレッジ講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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