アドニスの声が聞こえる

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784092906624
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

少年とゴリラの信じられないような絆を描く

舞台は、第二次世界大戦下のイギリス、ロンドン。

戦火がひどくなる中、動物園には年老いたゴリラが取り残されていた。父親が戦争に行き、知人の女性に預けられたひとりぼっちの少年ジョゼフ。それぞれの孤独の中、ゴリラと少年は心を通わせるようになる。

人間であることの意味を描いた話題作品。

【編集担当からのおすすめ情報】
チルドレンズ・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞作品。
衝撃のラストは、読者の胸に焼きついて消えないでしょう。
戦争をテーマに描いてきた児童文学者マイケル・モーパーゴの次を担うと期待されているイギリスの作家です。

内容説明

舞台は第二次世界大戦下のイギリス、ロンドン。動物園に残されたゴリラと怒れる少年ジョーゼフ。それぞれの孤独の中、ゴリラと少年は心を通じ合わせるようになる。―この世界で人間であることの意味を描いたすばらしい物語。チルドレンズ・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞。

著者等紹介

アール,フィル[アール,フィル] [Earle,Phil]
イギリスの児童文学作家。子どものころは小説よりも、もっぱら漫画やグラフィックノベルを好んで読んでいたが、書店で働くようになって児童文学の素晴らしさに目覚める。それが大きな転機となって若い人々にむけて作品を書くようになり、デビュー作の本作で、その年のイギリスで最も素晴らしい作家と作品に贈られる2022年ブリティッシュ・ブック・アワードを受賞し、同年のカーネギー賞ショートリストにも選ばれた。現在はウエスト・ヨークシャーの山の上に暮らす

杉田七重[スギタナナエ]
英米文学翻訳家。小学校の教師を務めたのち、英米の児童文学やヤングアダルト小説を中心に幅広い分野で翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5
ナチス・ドイツ軍からの空襲が激しくなる一方のロンドンにジョーゼフは自分の意思ではなくやってくる。何もかも思い通りにいかず怒りでいっぱいのジョーゼフは、疎開先のミセスFの経営する動物園の仕事を手伝わされるのだが、様々な出来事や彼を取り巻く状況が変化していくごとに、ゴリラのアドニスが彼を支える存在へとなっていく。アドニスが言葉を話すことはないけれど、大きな悲しみを抱え、ジョーセフに共感してくれているのが伝わってくる。人間に振り回されるだけのアドニスに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。2024/08/16

くるり(なかむらくりこ)

4
表紙絵と邦題がすばらしくて読み終えていっそう胸にしみる。ジョーゼフが抱える怒り、孤独、渇望、くわえて戦時下の緊張と閉塞感に胸がつまる。ミセスFやシド、そしてアドニスとの関係も、よくある「心温まる」展開ばかりにはなっていかない。そのリアリティが積み重なり、結末にたしかに希望は見えるけれど、けっしてハッピーエンドとはいいきれない。この先につづいていく日常を、どう生きるか。表紙のアドニスが見ているのは、正面に立つジョーゼフではなく、この本を手に取るわたし(たち)だ。2024/08/17

Mipo

4
舞台は第二次世界大戦下。ロンドンで空襲が激しくなり、多くの学童が郊外に疎開するなか、12歳のジョーゼフは逆にロンドンの駅に降り立った。母は5歳の頃に家を出て、いま、父は出征している。父の不在のあいだだけ祖母の伝手でミセスFのもとに身を寄せる。ミセスFは戦時下で動物園の経営をしていたので、少年は園の仕事を手伝い、ゴリラのアドニスと出会う。ミセスFはきつい顔つきでつめたそう。少年はカッとなりやすいたちだ。そんなふたりの生活はうまくいくのか。ミセスFが戦時下の動物園でどんな仕事をしているのか。なぜゴリラなのか。2024/08/22

しずくちゃん

3
第二次対戦中のロンドン。12才の少年ジョーゼフは母もなく父も出征してしまい、祖母が知人のミセスFに彼を預けてしまう。少年の心は孤独と怒りに満ち、おまけに彼にはディスレクシアの障害もあり、周りの人たちとうまくやっていけない。おまけに毎日のように空襲があり、町は破壊されていく。ミセスFが命をかけて守ろうとしている動物園にゴリラのアドニスがいた。最初は恐ろしかったが、少年は世話をするうちにアドニスやミセスFや空襲で両親を亡くした少女シドと次第に少しずつ心を打ち解けていく。3人の未来が明るく温かいことを願う。2024/12/18

sayaka

1
デビュー作とは思えない力作でした。 ディスレクシアの少年、過去に痛みを抱えた動物園経営者の女性、ひとり取り残されているゴリラ、戦争の中で不器用ながら少しずつ心を通わせていく様子が丁寧に描かれている。 ラストは辛いけれど、最悪の事態(ミセスFまたはジョーゼフが手を下す)ではなかった事に少し安堵した。ジョーゼフとミセスFのこれからがどうかよい方へ向かいますように。2024/09/18

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