出版社内容情報
おじいちゃんと孫のなんとも悲しい冒険物語
物忘れがひどくなったおじいちゃん。
以前は、第二次世界大戦の時代、イギリス空軍のパイロットだった頃の勇ましいエピソードをよく話して聞かせてくれていた。ところが、そのうちに、そちらの方が現実みたいになってきた。
頭の中では、おじいちゃんは、今も、スピットファイアー機のコックピットにいる威勢のいい若きパイロットなのだ。
そして、とうとう、ロンドン帝国戦争博物館に入り込んで、スピットファイアーに乗り込んで大騒ぎする始末。
おじいちゃんの頭の中は、ひどくこんがらがってしまっているらしい。
たまりかねた、パパとママは、ついに、おじいちゃんを老人ホームに入れることにする。
すばらしく快適で、すばらしく楽しい老人ホームとは?
大好きなおじいちゃんがぼけていくのを見守りながら、何とかしようと奮闘する孫との心温まるはちゃめちゃな冒険物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
おもしろいだけじゃないこの作品は、デイヴィッド・ウォリアムズのなかでもベスト1です。ユーモアたっぷりのデイヴィッドの作品は、どれもテンポ良く物語が展開して、読む手が止まらない物ばかりですが、この作品は、エンターテインメントのなかにも、シニカルな視点があり、多くのことを考えさせてくれます。
プロローグ 14
第一部 (タイトル後送)
1 スパム・ア・ラ・カスタード
2 スリッパ
3 チーズのにおい
4 お古の三輪車
5 月とじいさん
6 暴走ブルドーザー
7 お年寄りのディズニーランド
8 白状しろ!
9 色チョーク
10 一にも事実、二も事実、三、四がなくて、五も事実
11 レジェンド
12 ぬけだす
13 ながぐつ
14 大喜び
15 ゾウみたいないびき
16 空っぽのベッド
17 見つからない
18 ごまかし
19 猛禽
20 規則違反
21 ジャングルの雄たけび
22 仮眠
23 木の実とベリーと
24 スーツを着た洋服ダンス
25 肥だめにはまる
26 形勢逆転
27 敵陣のうしろで
28 高い電話代
29 謎につつまれた人物
第二部 生きるか死ぬか
30 〈たそがれホーム〉
31 世界一ブサイクな看護師たち
32 ヤナギ
33 ヘビのように
34 口ひげ
35 くつした 予備+予備
36 スプーンで?!
37 暗くて、気味の悪いもの
38 腹話術の人形
39 モーロク
40 パンツ・ロープ
41 よくやった
42 おしりのあざ
43 ハッチをくぐれ!
44 いろいろなタイプ
45 かつらとメイク
46 燃えた口ひげ
47 フリフリふって、おしまい!
48 大火事だ!
49 しゃくねつ地獄
50 棺おけそり
51 卒倒
52 (後送)
第三部 戦闘機、行方不明
53 栄光の日々
54 太陽と競争
55 戦車を運転する
56 燃料を入れろ!
57 ブーン
58 決して降伏しない
59 ミサイル
60 炎をくぐりぬけて
61 地上へ
第四部 星への道のり
62 英雄へ敬礼を
63 折れた骨
64 尻に火が!
65 老人の軍
66 さようなら
エピローグ
デイヴィッド ウォリアムズ[デイヴィッド ウォリアムズ]
著・文・その他
三辺 律子[サンベ リツコ]
翻訳
内容説明
おじいちゃんは、いろんなことを忘れはじめた。そのうちに、おじいちゃんの頭の中は、ひどくこんがらがってしまった。これは、とても大変なことだし、悲しいことに直す方法はない。けれども、悲しいことの中に、おかしいことも見いだせるのが、人生というものだ。おじいちゃんとぼくの最高にゆかいな冒険物語。笑いあり!涙あり!社会派エンターテインメント。
著者等紹介
ウォリアムズ,デイヴィッド[ウォリアムズ,デイヴィッド] [Walliams,David]
1971年イングランド生れ。ブリストル大学卒業(演劇専攻)。国立青少年劇場で出会ったマット・ルーカスとともに脚本執筆・主演したBBCのコメディ番組『リトル・ブリテン』で一躍スターダムに。コメディアン・俳優業のかたわら、2008年から児童書創作作品を発表。児童文学作家としても活躍する
三辺律子[サンベリツコ]
英米文学翻訳家
平澤朋子[ヒラサワトモコ]
東京生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。