月にハミング

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784092906082
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

海から上がってきた少女の不思議な物語

本作品は、第一次世界大戦中、豪華客船ルシタニア号が撃沈されたという史実の話をベースに創作されたフィクションです。

シリー諸島の無人島で奇跡的に発見された少女ルーシー。彼女は、ひと言も話すことができなかった。献身的な家族に支えられて、少しずつ回復していくのだが、ルーシーがどこから来たのか、どうやって来たのか、何もわからない。そんな中、「ルーシーは、ドイツ人に違いない」という噂が流れる。ドイツと戦争をしているさなかのイギリスにおいて、それは、大変なことだった。それまでは、やさしく見守っていた近所の人たちが、うって変わって、ルーシーとその家族を攻撃してきたのだ。ルーシーはおびえ、家族は、孤立していく。どうしても、ルーシーの隠された真実を解明したいと願うのだが……。

戦争という悲劇を描くと同時に、記憶を失った少女の再生の物語でもあります。それぞれの人生が、絡み合って一本の糸になっていく物語は、まさにストーリーテラーの巨匠としてのモーパーゴの真骨頂です。
2014年コスタ賞児童書部門のショートリストに入っています。

【編集担当からのおすすめ情報】
「マイケル・モーパーゴほどの児童文学作家はいない!」とイギリスで評されているモーパーゴは、スマーティ賞、チルドレンズ・ブック賞、ウィットブレッド賞、カーネギー賞ショートリストなど、数々の賞を受賞しています。本作品は、コスタ賞の児童書部門ショートリストに入っている作品です。
モーパーゴの作品は、日本でも、数多くの作品が翻訳されています。近年翻訳出版された作品は、青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれたり、映画化された作品もあり、多くの読者を獲得しています。
本作品は、発売されるやいなや各紙で絶賛されています。
「モーパーゴの世界は、読者の心をつかんではなさない」(ガーディアン紙)。「社会的、倫理的問題を巧みな筆致で描くすぐれた作品だ」(ブリティッシュカウンシル)。「『戦火の馬』を超える作品」(デイリーテレグラム)ほか。

もくじ

はじめに
1 学校さぼり シリー諸島 一九一五年五月
2 声の主 シリー諸島
3 海からあがってきた少女 シリー諸島
4 ルーシー・ロスト シリー諸島 一九一五年 六月
5 無表情なルーシー シリー諸島
6 戦地にいるパパ ニューヨーク 一九一五年 三月
7 出航 ニューヨーク 一九一五年 五月
8 音楽の効果 シリー諸島 一九一五年 七月
9 濃い霧の中に シリー諸島
10 希望の光 シリー諸島
11 学校には行かない シリー諸島 一九一五年九月
12 新学期 シリー諸島
13 ピアノ シリー諸島
14 ルーシーの変化 シリー諸島
15 魚雷 大西洋 一九一五年 五月
16 恐怖のさけび 大西洋
17 海の上のピアノ 大西洋
18 ナイチンゲール先生 シリー諸島 一九一五年 十月
19 村八分 シリー諸島 一九一五年 十月
20 セント・ヘレンズ島再訪 シリー諸島
21 クジラの船 大西洋 一九一五年五月八日
22 カモメの島 シリー諸島 一九一五年 五月
23 生きのびるために シリー諸島
24 セント・ヘレンズ島での収穫 シリー諸島 一九一五年 十月
25 みにくいあひるの子 シリー諸島
26 劇的な一日 シリー諸島
27 その後
28 忘れられない人たち
終わりに
作品の背景
汽船ルシタニア号
第一次世界大戦におけるUボート作戦
シリー諸島
汽船シラー号


マイケル・モーパーゴ[マイケル モーパーゴ]
著・文・その他

杉田 七重[スギタ ナナエ]
翻訳

内容説明

無人島で発見された少女ルーシーは、ひと言も話さない。記憶がないらしい。村で暮らすうちに少しずつ回復していくのだが…。第一次大戦中、シリー諸島沖で豪華客船ルシタニア号が撃沈されたという史実をベースにした、戦争の悲劇と感動の秘話。

著者等紹介

モーパーゴ,マイケル[モーパーゴ,マイケル] [Morpurgo,Michael]
1943年にイギリスのハートフォード州に生まれる。小学校の教師をしながら物語を書きはじめ、ウィットブレッド賞、スマーティーズ賞、チルドレンズ・ブック賞など数々の賞を受けてイギリスの児童文学界を代表する作家となった

杉田七重[スギタナナエ]
1963年東京都に生まれる。小学校の教師を経たのちに翻訳の世界に入り、英米の児童文学やヤングアダルト小説を中心に幅広い分野の作品を訳す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

73
記憶を失い、言葉を忘れた少女。彼女の身に起きた出来事と、親身に世話をする家族の苦悩が描かれる。戦時下にあって敵味方がはっきりと区別される時代だけれど、人の善意は国境で分けられるものではない。さっきまでの隣人にひどい事をされたり、大昔の恩を返そうとする敵国の人間もいる。実際にあった〈ルシタニア号事件〉を下敷きに描かれるミステリアスな物語。人間愛に満ちた一家の信念が素晴らしい。2019/12/28

はる

73
とても良かったです。イギリスの小さな漁村で暮らす少年アルフィは、無人島で少女を見つけて保護します。少しずつ回復していく少女ですが、敵であるドイツ人だといううわさが広まり、家族は村の中で孤立してしまいます。ひと言も話さない少女は何者なのか。戦争の愚かさが一人の少女の波乱の人生を通して描かれます。つらいシーンもありますが良い物語でした。どんな困難な時代でも、優しさに溢れた人たちはいるのです。2016/09/25

ぶんこ

69
実話を基にしていて、著者の祖父母が主人公。敵国であるドイツ人と間違われ、助けたウィートクロフト家の人々までもが村八分となる。聖職者や学校校長までもが糾弾者となる事に驚かされました。「みんな誰かの大切な人」で、ドイツ兵の死者にも母がいる。父もいる。友もいる。そう思えば、心無い仕打ちはできない。クロウ医師がいて、その日記が残されていた事が一読者として嬉しい。素敵な本と著者でした。2016/10/05

星落秋風五丈原

55
「あまりにも強いショックを受けると言葉を発することができなくなる」現代であれば当たり前のPTSDが、未だ一般的でなかった頃の話である。「喋らないのは都合の悪いことがあるからだろう」と悪意で解釈され、善良な村人の間で、密かにルーシーや彼女を守るアルフィー達家族への迫害が始まる。最も平等に子供達を見なければならない校長先生が攻撃の急先鋒となる。ナイチンゲール先生や医師のように、変わらぬ好意を向ける人達もいて一枚岩ではない戦時下の人々がリアルに描かれる。戦争という悲劇を描くと同時に記憶を失った少女の再生の物語。2023/08/07

たんたん(休みます)

55
戦争の悲惨さと平和の美しさを静かに伝える物語。シリー諸島の無人島で奇跡的に発見された謎の少女ルーシー。彼女は記憶を失いひと言も話すことができない。ルーシーはドイツ人ではないかと噂が流れ、彼女と暮らす優しい家族は村八分になっていく。なかなか話せないルーシーがもどかしい。だけどそれが現実なんだ、戦争の起こした悲劇なんだと思い知る。Uボートの艦長のお父さんの言葉が心に残る。「あやまるな、言い訳もするな」。戦争とはそういうものなのだろう。戦争からは何もよいものは生まれない。2016/11/03

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