出版社内容情報
全国有名靴チェーン店でアルバイトをしている女の子は、天才的センスで靴を売るスーパー店員だ。ある日、オーナーの運転手となり全国を回ることになる。オーナーとのドライブで、彼女がつかんだものは……。
誰もが感動するさわやかな青春ストーリー。
ジョーン・バウアー[ジョーンバウアー]
著・文・その他
灰島 かり[ハイジマ カリ]
翻訳
内容説明
主人公ジョナは、靴店で楽しくアルバイトをしていた。天才的センスで靴を売る姿に感動したお店のオーナーが、ジョナを運転手としてひと夏やとうといいだした。思いもよらないオーナーとのドライブで、ジョナを待ちかまえていたものは?さわやかな青春ストーリー。
著者等紹介
バウアー,ジョーン[バウアー,ジョーン][Bauer,Joan]
アメリカ、イリノイ州生まれ。新聞社や雑誌社の広告部門で働いた後に、書くことを生涯の仕事にしようと決意する。シナリオの勉強中に、初めて書いたヤングアダルト小説が新人賞を受賞。作家として順調なスタートを切った。現在までに9冊のヤングアダルト小説を出版しており、いずれも高い評価を得ている。『Hope Was Here』(未訳)でニューベリー賞オナーとなる。現在はニューヨークのブルックリンに夫と住む
灰島かり[ハイジマカリ]
PR誌の編集者をへて、子どもの本の翻訳者・研究者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
89
大手チェーンの靴店でバイトする高校生のジェナ。社長の目に留まり、夏休みを社長の運転手として過ごすことになるが…。気難しい老婦人である社長とシカゴからテキサスまでキャデラックでどきどきのドライブ。会社買収の危機やらアル中の父のことやら16歳にして大変なひと夏だ。会社の仕組み、仕事の喜びなどがわかりやすく描かれているので、お仕事本としても面白い。現代のシンデレラは自ら動いて幸せを勝ち取る。2018/09/28
コットン
62
アメリカのティーンエイジャーの女の子ジョナが靴屋のアルバイトから強引に女社長の運転手にさせられ色々経験する軽いタッチの成長物語。原文もそうかもしれないが、灰島かりさんの訳がユーモアとスピード感があって読みやすく面白い。2020/02/22
ぶんこ
48
16歳の女子高生の成長譚なのですが、私には物を売る事の楽しさが印象的でした。ジェナが自信を持ってお客様にすすめられる商品を取り扱えているのは幸せですね。靴は健康や快適な生活に直結するだけに、品質や自分の足にあっているかが大事なのだとも教えてくれます。セールスの極意が「人を好きになる事」と言うカリスマセールスマンのハリー。ジェナに勇気を与えてくれました。他にもマデライン社長、アリス元靴モデルの二人の逞しい人生の先輩にも鍛えられました。認知症の祖母を大事にするジェナの、誠実と立ち向かう勇気に感動しました。2016/07/30
はる
42
靴屋でアルバイトをする女子高校生が、ある日突然、気難しいおばあさん社長の運転手に。二人の旅が始まります。父親の飲酒癖のせいで両親は離婚しているし、祖母は認知症。自分の容姿も大嫌いな女の子ですが、基本はいつも一生懸命、明るく前向きなのがいい。運命とは自分で掴む物。爽やかな良作ですが、邦題は内容的に?少し違和感があります。2016/07/16
佳音
41
やばい。涙出た。海外小説では今季イチオシ本の一冊かも。児童書と侮っちゃいけない。あらすじをさらっただけではわからないよ。老舗の靴屋の社長が若葉マークの女子高生に一千キロ以上の運転を任せるなんてなに考えているんだかって思うだろう。でも、一代で財を築くほどの人物は年齢に関係なく才能を見抜くものだ。老いも若きもない。ただ目指すものに、解決しなきゃいけないことに、自分がどう一歩を踏み出すかだけ。人生に標識なんてないんだから(笑)読後の余韻に浸りつつ私は眠る。・・そう、明日の空は、私にも違って見えそうよ。(^_^)2013/10/10