Super! YA
ヴァイオレットがぼくに残してくれたもの

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784092905085
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8097

出版社内容情報

家族を捨てた父親…
それでも父を忘れられないルーカス。
ある日、タクシー会社で見つけた骨壺が、彼に何かを教えようと…!?

2007年ガーディアン文学賞受賞作品
2008年ブランフォード・ボウズ賞ロングリスト

世界11か国翻訳出版

ジェニー・ ヴァレンタイン[ジェニー ヴァレンタイン]
著・文・その他

冨永 星[トミナガホシ]
翻訳

内容説明

ある日、ぐうぜん出会った見知らぬ人の骨つぼが、ぼくを目覚めさせてくれたんだ。失踪した父親をめぐる秘密を探っているうちに、思いもよらない結末が…。ユーモアたっぷりのミステリー小説。

著者等紹介

ヴァレンタイン,ジェニー[ヴァレンタイン,ジェニー][Valentine,Jenny]
ゴールドスミス・カレッジで英文学を学ぶ。助教やジュエリー作りなどをした後に、自然食品の店で15年間働く。はじめて書いた子供向けの物語“Finding Violet Park”で、2002年のガーディアン賞を受賞。現在はシンガー・ソングライターである夫と二人の子供とともに、ウェールズのヘイ・オン・ワイに在住。自然食品の店をしながら執筆にいそしむ

冨永星[トミナガホシ]
京都生まれ。京都大学理学部数理科学系を卒業。国立国会図書館司書、イタリア大使館のイタリア東方学研究所図書館司書、自由の森学園教員などを経て、現在は一般向け数学啓蒙書、児童文学などの翻訳、紹介に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

251
本書は青少年を主たる対象とした小説であると思われるが、もちろん大人の読者にも歓迎されるだろう。事実、これが著者のジェニー・ヴァレンタインのデビュー作であるにもかかわらず、2007年度のガーディアン文学賞を受賞していることからもそれが明らかである。物語は一貫してルーカスの一人称語りである。ちょっとサリンジャーの『ザ・キャッチャー』を連想しもするのだが、こちらはイギリスのミドルクラスの青年であり、ホールデンのように破格な要素はない。これはその、まっとうな青年のいわばまっとうな物語である。⇒2024/11/30

星落秋風五丈原

33
タイトルは邦題と真逆だ。Finding Violet Park=ヴァイオレット・パークを見つける。つまり、彼女が自ら主人公ルーカスに何かを残してくれたのではなく、ルーカスの方が彼女を見つけた。主体性はルーカスにある。そしてストーリー的には、その方が正しい。ただまあ、彼女が呼びかけたという描写もあるので、お互いに選ばれたということかもしれない。ちなみに二人には血縁関係はない。にもかかわらず、他人がどんな人なのか知ろうとしたのはなぜなのか。ルーカスにはもっと差し迫って探さなければならない人=父がいた。2017/09/03

マツユキ

16
十五歳のルーカスは、タクシーの配車事務所に置かれっぱなしの骨壺が気になり…。今は骨となったヴァイオレットを巡るミステリでもあるんですが、思春期の少年が自分の家族に向き合う姿は、軽快に描かれているけれど、ヒリヒリしました。家族の中で責任を持つのも成長なんだろうな。スカイエマさんの絵も含めて、素敵な作品でした。2024/07/14

じょじょ

6
読み始めてすぐ『これ前に読んでるな』と思ったけど とりあえずそのまま読み進め 結果『だから覚えてなかったのか』となった。つまりいまいち。やっぱり私にはイギリスの作家さんのは合わない。2021/10/01

timeturner

6
見知らぬ人の骨壺との出会いから始まる意表を衝いた滑り出しがいい。ユーモラスではあるものの全体に沈んだムードが漂っていて、後味も決していいとは言えない。でも最後の行の締めの言葉で気持ちが晴れた。2016/04/21

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