出版社内容情報
子どもから大人まで楽しめる英国生まれのファンタジーミステリー第6弾
英国アイルランド生まれのファンタジー翻訳児童文学です。友だちを救うため半バンパイアになった主人公ダレン少年が、父親のようなバンパイアのクレプスリーと旅を続けます。奇怪な世界を舞台にした読み物ですが、底に流れるテーマは友情であり、愛であり、勇気や冒険心です。単なるおもしろさだけでは終わらぬ深いテーマ性が内包されて、少年少女から大人、老人まで幅広いファンをつかんでいます。元は仲間であったバンパイアとバンパニーズの戦いも、まるで現在の人間社会のいがみあいのようであり、卓抜したおもしろさの中にも、人間の深いテーマが折りこまれています。予想もつかぬハラハラドキドキのストーリーは、読者の心をはなしません。
ダレン・シャン[ダレンシャン]
著・文・その他
橋本 恵[ハシモト メグミ]
翻訳
内容説明
カーダの裏切りによりガブナーは殺され、逃げ切れずにバンパイア・マウンテンの地下水脈に流されてしまったダレン。奇跡的に狼たちに助けられ体力を回復している時にカーダたちがダレンを捜索していることを知りカーダの目的を理解する。この危機を一刻も早く元帥に伝えるためダレンは処分を覚悟で再びバンパイア・マウンテンに向かう決意をする。
著者等紹介
橋本恵[ハシモトメグミ]
翻訳家。東京都生まれ。東京大学教養学部卒。大手都市銀行に勤務ののち、翻訳業に専念する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あむ
24
読んでて辛くなる展開。信頼していたカーダがまさかの裏切り…でもそれはバンパイアとバンパニーズの未来を考えた故の行動だった。「善悪というものは、見かたによって変わるのだ」バンパイアも、新しい考えを取り入れていくべきだ。若い世代の時代になっていく。そして何と言っても、友の死は悲しい…2013/08/07
kanki
18
死刑になるかもしれないが、行くのだ。走れメロスのようだ。2022/06/09
Yuna Ioki☆
18
やっと一段落の一冊。ヴァンパイアVSヴァンパニーズ前哨戦の終了。闘いに至る経緯はぐいぐい引き込まれる。ヴァンパイアとヴァンパニーズ双方ともに被害はあるが地の利とダレンの機転でヴァンパイアの勝ちではあるが、むやみな殺生はいけないと警告を発している。ヴァンパニーズ大王とは誰なのか気になるが、ラストはそれでいいのか?と。2013/10/20
花乃雪音
16
ダレンは親しい人を一人また一人と失っていく。裏切者にも 想いがあれば理もあることが人物造形にリアリティを与えかつ動機となったバンパニーズ大王の脅威を感じさせる。ダレンを死刑から救うべくとられたやり方はバンパニーズ大王がダレンと立場的にも人としても相対する者であることを示唆しているように思われる。2023/10/21
くろり - しろくろりちよ
15
※ネタバレ注意※永久の航海を生きて乗り越え、オオカミたちとともにバンパイア・マウンテンに戻って来たダレン。バンパニーズ討伐が始まり…殺すことの重大さ、残酷さに今さら気付くダレン。思想の転換がやや急すぎる気も。しかしバンパイアと人間、二つの心を持つ者として正しい感情だろう。そしてカーダの告白。どれほどの意味と覚悟を持って「裏切り」と言われる行為に及んだか。どうして誰も、理由を聞こうとしなかった?結果は同じでも、思考停止の末の結末より自ら選んだ抗えない運命の方がよかったんじゃないか?この一冊はとても重たい。 2012/08/05
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