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出版社内容情報
絵本(小学)
チェルノブイリ原発事故で故郷を奪われ,病魔に冒された子どもたち75人が絵と詩で綴った,怒りと悲しみの作品集。
全国学校図書館協議会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
22
チェルノブイリの原子力発電所が事故を起こしたのは、1986年だから、36年も昔のことです。 その時の恐怖を子どもたちは知らないけれど、11年前の東日本大震災の福島原発事故は、国内でも起こりうる事故だということ、そのために何が起こったのかを、身を持って経験しました。 そして、その問題が終結していない今、当のチェルノブイリ原子力発電所が、何故攻撃されなければいけないのか、私にはその意味が理解できません。 多分、ロシア軍ののウクライナ侵攻がなければ、この本に目を留めることもなかったかも知れません。 2022/04/08
鈴
22
児童書の棚にて発見。チェルノブイリ原発事故で被害にあった子供たちの絵や詩などの作品集。主に10代であったが、6歳が描いたという絵がインパクトがあって忘れられない。詩も「死にたくない」という思いがいっぱいで、子供にこんな思いをさせているなんて、読んでいて胸が痛かった。2014/06/22
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
『かがくする心の絵本100』 https://bookmeter.com/books/349515 で紹介されていた本。 チェルノブイリ原発事故で被災した75人の子どもたちの絵と文による命の記録集。どの子の首にも甲状腺ガンの手術のあとがくっきりと描かれています。消せない傷跡と共に生きていくんだ!という生への強い気持ちが込められています。2021/05/01
みさどん
17
本題から手に取った。チェルノブイリは事故後の対応が非常にまずかったと聞いている。日本の福島原発のその後は、安倍さん曰く、「コントロールできている」と。そうじゃないですよね。そんな発言に信頼感が下がってしまう。九州の原発を止めたいという希望にはストップがまたかかり、この本のような悲劇を政治家はご存じないのかと思ってしまう。または大丈夫という自然を軽視する確率に望みをつないでいるのか・・。福島も病気に苦しむ人は多いのではないかと心傷む。チェルノブイリの子どもたちの絵や詩が生々しい。2016/09/06
しろくま
10
たまたま2歳の娘が図書館で手にした本。借りたいというので、借りて私だけ読んでみました。1998年の本ですが、まさに福島の原発のことのよう。主に10代前半の子どもたちの絵や作文がまとめられたものですが、訴えてくるものがあまりに強いです。私の住む地にも原発があるので、まさに他人事ではなく、辛い気持ちに。そして震災での福島の事故のことを思い出さずにはいられませんでした。特に甲状腺ガンの首の手術跡の絵は生々しくて悲しくなります。2018/04/26