出版社内容情報
万能の天才が残した子供たちへのメッセージ
「レオナルドは、少年・少女向きの短い童話をたくさん書き残しています。いずれも鳥獣や魚貝や草木を主人公にして、いくぶん皮肉をまじえ、ウィットとユーモアを織り交ぜた楽しい読み物となっています。自然の真理を探究し、自然の美を愛する精神のみが描けた、珠玉のような作品です」(「裾分一弘 序にかえて 万能の天才、レオナルド」より)。 1975年に発行された同名絵本を没後500年に際し、岸野衣里子さんの画で新たに編集した新版。レオナルド・ダ・ヴィンチが残した膨大なメモ書き、「手稿」の中に書かれていた童話から、イタリアの詩人ブルーノ・ナルディーニ氏が73編を選び、西村暢夫氏と渡辺和雄氏が共訳。裾分一弘氏が監修したもの。500年前に書き残していた貴重なメッセージが甦る。
「自分よりも強いものが、不幸になったのを見てからかっていると、自分も前より酷い目にあうのです」(「罠にかかったツグミ」より)
「一語、一語、厳密な言葉で主人公、話の内容、教訓といった、寓話の核心を表現している」(「ブルーノ・ナルディーニ まえがき」より)
【編集担当からのおすすめ情報】
500年前にレオナルド・ダ・ヴィンチが書き残していた童話&寓話集です。万能の天才は、果たして子供たちに何を伝えたかったのか、果たして本当に子供たちへのメッセージだったのか、など、その謎めいた人生と思考回路の一端に触れることができる貴重な資料です。大人が読んでもためになる一冊です。
内容説明
天才は、子供たちに何を伝えたかったのか?500年前に書き残された現代へのメッセージ。
著者等紹介
ナルディーニ,ブルーノ[ナルディーニ,ブルーノ] [Nardini,Bruno]
1921年~1990年。イタリアの大都市、フィレンツェの近郊スカルペリア生まれ。イタリアの現代詩人。1938年、バーニ・ディ・ルッカ賞を受賞し、詩人として認められる。以後、詩作のほか、ルネサンスの研究家としても知られた
西村暢夫[ニシムラノブオ]
1933年京都市生まれ。イタリア文化研究家。東京外国語大学イタリア語科卒業。現在はイタリア書籍の直輸入販売、イタリア料理店(高田馬場店)、イタリア語の通訳、翻訳などの業務を行う(株)文流の会長。1980年ペルティーニ大統領から教育・文化・芸術銀賞を受賞。1999年イタリア政府から大騎士賞を授かる。「伊和中辞典」(小学館)編集委員
渡辺和雄[ワタナベカズオ]
1937年~1994年。東京都生まれ。翻訳家。印度仏教学者の渡辺照宏、西洋古典学者の河野与一に師事し、研鑽する。1983年『イソップ寓話集』(小学館)で日本翻訳文化賞を受賞。翻訳本を多く手がける
裾分一弘[スソワケカズヒロ]
1924年~2016年。岡山県生まれ。九州帝国大学文学部哲学科卒。西洋美術史学者、学習院大学名誉教授(西洋美術史)。日本におけるレオナルド・ダ・ヴィンチ研究の第一人者として活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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花ママ
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