出版社内容情報
失われた声を拾い上げ祈りを込めた短編連作
広島原爆投下を生き延びた人々の物語として2012年に児童単行本として発表された『八月の光』は、多くの人の心を打ち、評価の高い作品でした。そして、2編を加えて小学館文庫化されました。このたび、著者の意向で、さらに新たに2編書き下ろしを加えて、7編の短編連作として児童向けに出版いたします。
名前だけでしかない人があり、名前すら残らなかった人があります。ヒロシマの物語を書くということは、あるいは読むということも、そのような人びとの「失われた声」に耳をすませることなのだと私は考えています(作者あとがきから)。
【編集担当からのおすすめ情報】
不穏な空気に満ちた世界情勢の中、忘れてはいけない、目をそらしてはいけない。作者の祈りのこもった、それぞれの物語です。
もくじ≫≫
石の記憶
雛の顔
銀杏のお重
水の緘黙
八重ねえちゃん
三つ目の橋
カンナ――あなたへの手紙
朽木 祥[クツキ ショウ]
著・文・その他
内容説明
あの日、あの時、一瞬にして世界が変わった。そこに確かに存在した人々の物語。あなたに彼らの声が聞こえますか?ヒロシマに祈りをこめて。失われた声を一つ一つ拾い上げた朽木祥、渾身の短編連作。
著者等紹介
朽木祥[クツキショウ]
広島市生まれ。被爆二世。主な作品に、『かはたれ』(福音館書店、児童文芸新人賞、児童文学者協会新人賞他)、『彼岸花はきつねのかんざし』(学研、児童文芸家協会賞)、『風の靴』(講談社、産経児童出版文化賞大賞)、『光のうつしえ』(講談社、福田清人賞、小学館児童出版文化賞)、『あひるの手紙』(佼成出版社、児童文学者協会賞)、『オン・ザ・ライン』(小学館、全国青少年読書感想文コンクールの課題図書)、ファンタジーからYAまで多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
モモ
ドナルド@灯れ松明の火
keith
クサナギ 「読んでる本」=「バイブル本」
-
- 和書
- 人間を好きになった魔女