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ケータイくんとフジワラさん

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  • サイズ A5判/ページ数 126p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784092897540
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

朝読に! ケータイくんが運ぶほっこり物語

「古いものを大事に使うと、いいことが起きるんです!」

最新のケータイ電話たちがつぎつぎ売れていく電器屋さん。
でも古いガラケー電話のケータイくんは、
もう一年も売れのこっています。
そんなある日、ひとりのおじいさんフジワラさんがやってきて・・・・・。

携帯ストラップのかわいいお人形「りこじい」も登場して、
笑いあり、事件あり、ほっこりありの心あたたまるストーリー。

小学館児童出版文化賞(『ケイゾウさんは四月がきらいです。』)、
野間児童文芸賞(『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは・・・・・』)受賞の
実力派作家・市川宣子さんの最新作です。

目次
1 一才になったケータイくん 4
2 フジワラさんの家 16
3 深夜のまちがい電話 24
4 りこちゃんと文子さん 34
5 スーパーにおでかけ 49
6 いよいよ出番です 66
7 楽しい大いそがし 83
8 フジワラさん、いかないで 92
9 もう一度目ざめて 110
10 ただいま! フジワラさん 121



市川 宣子[イチカワ ノブコ]
著・文・その他

みずうち さとみ[ミズウチ サトミ]
イラスト

内容説明

最新のケータイ電話たちがつぎつぎ売れていく電器屋さん。でも古いガラケー電話のケータイくんは、もう1年も売れのこっています。そんなある日、ひとりのおじいさんが店にやってきて…。朝読におすすめ!ケータイくんが運んできてくれた、幸せほっこり物語。

著者等紹介

市川宣子[イチカワノブコ]
1960年神奈川県生まれ。『ケイゾウさんは四月がきらいです。』(福音館書店)で小学館児童出版文化賞、『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは…』(ひさかたチャイルド)で野間児童文芸賞、『あまやどり』(文研出版)でひろすけ童話賞を受賞

みずうちさとみ[ミズウチサトミ]
埼玉県生まれ。刺繍作家、イラストレーター。ペーターズギャラリーコンペ片桐淳一賞、TIS公募銀賞を受賞。刺繍と手描きによる作品を多数発表。そのほかカルチャースクールで刺繍講座をもつなど多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiaki

30
電化製品屋さんで一年間売れ残り続けるガラケーのケータイくん。店頭に並ぶ最新のスマホたちから馬鹿にされるやりとりが切ない。なんでも便利で最新のものが良しとされるご時世だけど、使えるものは修理して大切に使い続けるフジワラさんとの生活は、読んでいてとてもあたたかい気持ちになる。ケータイくんを手にしたフジワラさんの生活に人とのつながりが生まれ、彩りが出来たのも、それが今や必須のツールであることを思い知らされる。反面、人が豊かに生きていくために本当に大切なものは何か、考えさせられる一冊だ。2019/04/20

anne@灯れ松明の火

16
SNSご紹介。ゆっくり追っかけている市川さん。これは未読だったので、早速借りてきた。ケータイ電話が主人公なんて、ユニークな設定。それも、スマホでなく、いわゆるガラケー。電器屋さんで、売れ残っているガラケーのケータイくん。彼を手にしたのは、フジワラさんというおじいさん。やたらに丁寧で、物をとても大切にしている。固定電話さえないフジワラさんがケータイを買う気になった理由も面白い。途中、ハラハラする展開もあるが、最後は笑顔がいっぱい! さすが市川さん♪2023/05/13

遠い日

6
奥さんを亡くして半年のフジワラさん。モノは大切に直して使う丁寧な暮らしのフジワラさん。娘も孫も心配する中、孫のりこちゃんのお手製の携帯ストラップがきっかけで、初めての「電話」を買うことになる。固定電話さえ持たなかったフジワラさんの大英断だ。始めはとまどうケータイくんも、徐々に役に立ちたいと切に願う。ケータイくんがフジワラさんの周りに人を呼ぶきっかけになったのは喜ばしいが、今どきの嫌な事件にも絡まれそうになるなど、時代を反映する恐ろしさも。モノと人との関係、人と人との関係のあり方を考えさせられる良作だ。2017/07/11

ちょこペン

4
【★★★★★】子どものために借りた図書館本。短いながらもモノを大事に扱うことの大切さ、世代を超えた人と人とのつながりやコミュニケーションの大切さを教えてくれます。明るく、前向きになれる本でした。2017/09/01

pamplemousse♬

1
ケータイが児童書の主人公となる時代が来たか〜と思って手に取ってみれば、何とも心温まるお話でした。フジワラさんのように、もっと丁寧な暮らしをしないとなぁ…。刺繍で描かれた挿絵もとても素敵。2018/07/03

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