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天国にとどけ!ホームラン―3・11を乗りこえて、バッティングセンターを作った父子の物語

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  • サイズ A5判/ページ数 144p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784092897472
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8093

出版社内容情報

生きる勇気を持てる感動物語

2011年3月11日。家族を襲った突然の悲劇。この日、すべてが変わってしまった。ゼロからの出発。
地震の後、会社にいた家族は、車でいち早く避難したが、行方不明。千葉清英さんは、会社の後片付けをしているうちに津波にのまれ、必死に橋の欄干にしがみついて九死に一生を得る。学校に行っていた瑛太くんは、校舎が流されなかったので、そのまま避難していて助かった。
すべてを失った2人―-。
野球少年の瑛太くんを元気づけるために、隣町のバッティングセンターに連れていくドライブの間が、親子の唯一の楽しい時間だった。

公園や、学校の校庭は、仮設住宅でつぶされてしまい、野球する場所はどこにもなかったのだ。
「ぼくだけでなく、友だちもいっしょに、思いっきり野球したい」
瑛太くんの言葉に、お父さんは、街にバッティングセンターを作ろうと奮闘することになる。

2人の夢は、いつしか街の人たち、みんなの夢になっていく。
いくつもの困難を乗りこえて、夢を実現した親子の物語。



【編集担当からのおすすめ情報】
大変な困難と絶望に打ち勝ち、夢を実現した親子の物語は、感動と、生きる勇気を読者に届けてくれます。
物語にも登場する、侍ジャパン代表監督小久保裕紀さんから、オビコメントをいただきました。
実話をもとに物語に書き起こしたノンフィクションは、読む人に強い感動をもたらします。
夢は、持つだけでは、意味がない、かなえるものなんだと、強く訴えかけてきます。
舞台となった気仙沼は、まだまだ復興が進んでおりません。荒れた土地を整備し、住居を整えて、少しずつ前進していますが、それだけで良いのでしょうか? 真の復興とは、何か、心の復興こそ大事なのではないか? あらためて考えさせられる一冊です。

もくじ

(1)津波がせまる!
(2)マグニチュード9・0
(3)校舎の三階へ
(4)避難所めぐり
(5)家族との別れ
(6)ゼロからの再出発
(7)瑛太くんの夢
(8)小久保選手からのおくり物
(9)希望ののむヨーグルト
(10)ヤフー球場へ
(11)始球式でマウンドへ
(12)被災地支援物産展へ
(13)アイディアを出しあう
(14)バッティングセンター
(15)夢はかなえるもの




漆原 智良[ウルシバラ トモヨシ]
著・文・その他

羽尻 利門[ハジリ トシカド]
イラスト

内容説明

2011年3月11日。この日、すべてが変わった。ゼロからの出発。生き残ったお父さんと息子の2人を支えたのは、バッティングセンター建設という夢だった。夢はかなえるためにある―それは、いつしかみんなの夢となる。実話をもとに書き起こしたノンフィクション。

著者等紹介

漆原智良[ウルシバラトモヨシ]
1934年東京・浅草生まれ。児童文学作家、教育評論家。ドラマ「近くて遠い島」が一等入選、NHK放送記念祭賞受賞。児童書、絵本、教育書など多数。『ぼくと戦争の物語』(フレーベル館)で第1回児童ペン大賞受賞。第45回児童文化功労賞受賞。現在、日本児童文芸家協会顧問、日本児童ペンクラブ顧問。執筆、講演に全国奔走中

羽尻利門[ハジリトシカド]
1980年兵庫県生まれ。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

るぅ

3
プロローグの津波のシーンを読んだだけで鼓動が早くなり、手が震えた。東京で被災してもこの記憶とトラウマ。実際に津波にのまれ、また目の前で住み慣れた街や人が津波に呑まれていく体験をされた方々を思うと本当に胸が痛くなる。生き残った父子が家族の死を乗り越えて、強い心と希望を持って夢を叶えていく姿に胸が打たれたと同時に、私自身の人生を叱咤された気分。自分の生を無駄にせず、意味のあるものにせねば☆2019/09/08

あいひさん

2
家族関連で話はよく聞いてゐます。そりゃあもう、たっぷりと。美しい話だとは思ふけれど、そんな訳があって、色々と余計なことまで考えてしまふ。心も充分に発達しないまゝ、気持の整理もつける間も与えられぬうちに、様々な特別な出来事を豊富に余計に経験した少年の未来はどんなものになるのだらう。失った家族を悼む充分な休息もなく、誰にも涙を見せることを許されずに、三年もの期間を非現実とも思はれるようなたった一つの約束のために酸欠状態で走り抜けた父親の心の健康は保たれてゐるだらうか。まあ余計なお世話だとは心得てゐるが。2017/05/19

菊田和弘

1
宮城県気仙沼市は母の故郷で、母の知り合いがモデルになっていることから知り、読みました。まずは大津波の描写に引き込まれます。文章がとても上手です。生き残った父と子が、バッティングセンターを作る希望を糧に生きる過程を描いています。希望って、人間の種なんだなと自覚させられました。2016/10/03

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