出版社内容情報
みんなの図書館を守れ!
丸美市立みんなの図書館、通称「まるみかん」。
創設50周年をむかえたばかりの「まるみかん」だったが、ある日突然「閉館」することが決定した。
近くの双葉小学校に通う松谷研心ら「まるみかん」利用者たちは、閉館を止めるために力を合わせて声をあげる――。
研心たちは図書館を守れるのか、それともなくなってしまうのか?
「まるみかん」をめぐる戦い、いざはじまる!
【編集担当からのおすすめ情報】
相撲大好きな研心と、無口でちょっとこわい広也、お調子者の銀河。個性の異なる3人が〈まるみかんを守る会〉を立ち上げ、図書館の閉館反対を学校でうったえます。気持ちを声に出して、相手に伝えることの大切さが詰まった物語です。
【目次】
内容説明
図書館の閉館をふせぐために、ぼくたちにできることはなんだろう。「まるみかんを守る会」の大一番がはじまる―。
著者等紹介
まはら三桃[マハラミト]
1966年、福岡県北九州市生まれ。2005年、講談社児童文学新人賞佳作を受賞し、その後デビュー。2011年には『鉄のしぶきがはねる』で第27回坪田譲二賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪丸 風人
12
図書館への愛が詰まった作品ですね。主人公は相撲ファンの六年生。脇役キャラだった彼が、みんなの大切な居場所の危機に思わぬ仲間と組んで立ち上がり、押しも押されぬ主人公になっていきます。政治に無関心だった少年が、大人の力を借りて視野を広げていくさまがすがすがしい一冊でした。住民投票のルールは勉強になりましたよ。子供が参加できる可能性があるなんて思いもしませんでしたから。諦めず、できることをすることの大切さが物語を通じて浸透する一冊。この意識はきっと、他のことにも応用できるでしょう。(対象年齢は12歳以上かな?)2025/07/06
そうたそ
9
★★★★☆ "まるみかん"こと、丸美市立みんなの図書館が閉館するというお知らせが掲示板に貼られていた。近くの小学校に通う研心は、同じく図書館閉館に反対する友人たちをも巻き込み、閉館を防ぐために行動を起こすことに――。自分がいつも使っている図書館がある日突然閉館するなんてことになったら、間違いなくとても悲しい。本館だと遠い等ということ以前に、やはり愛着がある。本書は子供たちが図書館を守るために、どうやって動けばいいか自分たちなりに考え行動に移していく、力強くも爽やかな物語。子供たちの行動力に心揺さぶられる。2025/07/16
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