出版社内容情報
心は読めるが空気が読めない妖怪サトリ
主人公のサトリは、見た目は小学三年生、実は推定三百歳の妖怪。この妖怪サトリ、人の心は読めるが空気が読めないので、思ったことを正直に言って痛い目にあうこともしばしば。一方で、煩悩(苦しみを生む原因)をこじらせ妖怪になりかけている人間にも、サトリは正直な言葉を投げかける。するとその人の目からウロコがぽろり、人助けになることも。サトリは訳あってそのウロコを集めることにするのだが・・・・・・。
児童文学の賞を数々受賞している注目作家・長谷川まりる氏の、ちょっと怖いが心が晴れる短編連作。
【編集担当からのおすすめ情報】
心に抱えて誰にも打ち明けられないモヤモヤを言い当てられるのは、ちょっと怖いように感じますが、サトリの言葉には「人間への愛情」が根底にあるので、暗闇に光が差すような、霧が晴れるような心持ちになります。
【目次】
一.金は天下の回りもの
二.ねたみはその身のあだ
三.人の口に戸は立てられぬ
四.化けの皮をあらわす
五.イワシの頭も信心から
内容説明
心は読めるが、空気が読めない妖怪サトリ。モヤモヤをこじらせ妖怪になりかけている人間をワケあってレスキューしにいくのだが―。野間児童文芸賞受賞作家がおくる、こわいけど心が晴れる短編連作。3・4年生から大人まで。
著者等紹介
長谷川まりる[ハセガワマリル]
児童文学作家。『お絵かき禁止の国』で第59回講談社児童文学新人賞佳作を受賞、同作でデビュー。『かすみ川の人魚』で第55回日本児童文学者協会新人賞受賞。『杉森くんを殺すには』で第62回野間児童文芸賞を受賞
てんてこ[テンテコ]
2021年よりフリーのイラストレーターとして活動。キャラクターデザイン、グッズやMVのイラストを手がけるほか、アニメーションや漫画、書籍の装画など多方面で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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