内容説明
名画『モナ・リザ』を描いて、自然現象の観察をして、空を飛ぶ研究をして、人体の解剖をして、美しい舞台の演出をして、さまざまな発明のアイデアを生んで、各地を渡り歩いた人生は…たゆまぬ努力と好奇心の結晶だった。
目次
序章 母のいない少年
第1章 花の都の修業時代
第2章 才能の開花
第3章 ルネサンスの三巨匠
第4章 祖国と異国
第5章 見果てぬ夢
著者等紹介
池上英洋[イケガミヒデヒロ]
イタリアを中心とする西洋美術史・文化史が専門。レオナルド・ダ・ヴィンチなど芸術家に関する著作や監修、鑑賞ガイドなど多数。國學院大學文学部准教授
小林たつよし[コバヤシタツヨシ]
漫画家。少年まんがを中心に活躍
菅谷淳夫[スガヤアツオ]
雑誌の美術記事などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
70
図書館本 へええ…。ダヴィンチさんはアルプス登山に風景画も描いたのか。たしかに雄大な山の風景は見ていると気持ちがいい(瀬戸の島育ちでなかなか標高の高い山には縁が遠い) 貝の化石に地層に…。本当に幅広い人物だ。2021/12/23
たまきら
29
ルネッサンス期の、そして人類史上まれにみる多才さを見せた男性の伝記、娘さんデビューです。どれもこれも未完成ですが、そんなところもドンマイ、な語り口。ミケランジェロがちょっとひどくない?と思いましたが、間違ってはいないしなあ…。大学生のころさんざん勉強したこの不思議な魅力のある人物を娘さんと楽しく読みました。若い頃は美少年だったといわれる彼をモデルにした作品も紹介されています。2021/03/17
みぃな
10
興味あっても流して眺めていた絵画たち。レオナルド・ダ・ビンチはタビンチ出身という意味なのね。ボッチィチェリは小さな樽という意味だったり、偉大なアーチストがこんな風に呼ばれているとは!レオナルドの「見たことないものは、描けない」という考え方でありとあらゆる物への探求心が「最初の近代人」と呼ばれる由縁なのだろう。「じゆうをうばわれるくらいなら、しんだほうがましです」という言葉を残し、鳥籠の鳥を放し息を引き取った。ラファエロ、ミケランジェロとの関係性もっと知りたかったな。2018/07/07
ソラーレ
8
レオナルドダヴィンチはどういったところを強みに自分の才能を活かしたのか。こだわりを生涯を通じて追求し続けたことかと思った。幼少期から絵を描くのが好きだった。ただ好きという領域を通り過ぎて絵の対象を研究する姿勢。彼の強いこだわりを感じた。それは彼の性格の特徴だったのではないだろうかと思う。そのこだわりが自然界の姿を研究し自分の能力を活かせる土地を転々とし時の権力者まで利用してしまうところがあったのではないか。又、才能のあるものに素直に尊敬して謙虚でいられたことが彼の能力をさらに伸ばしたのではなかろうか2023/11/26
うっきー
7
小2の娘に、歴史や伝記の学習漫画を許可したら、毎週学校の図書館で借りてくるようになり、夜中に私も読んでいます。結構、世界史も盛り込まれてて勉強になります。2016/07/15