内容説明
祖国ポーランドの家族と国民を想いながら約240曲の作品を書いた偉大なピアニストの物語。
目次
第1章 天才ピアノ少年
第2章 旅立ち
第3章 ウィーン、そしてパリ
第4章 ふたつの恋
第5章 黄金時代
著者等紹介
小坂裕子[コサカユウコ]
ショパン研究で知られ、著書に『人と作品ショパン』『ショパン知られざる歌曲』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Aya Murakami
74
図書館本 ジョルジュ・サンドとのからみは悲しい。やはり連れ子とのかかわり方は難しい。アンディアナ、ルクレツィア・フロリアーニ、魔の沼、愛の妖精はいつかよんでみたい。 ポロネーズ、マズルカも動画サイトで聴いてみたい。紙の本で音楽を聴くことはさすがに無理ですからね。2022/01/08
たまきら
30
ピアノの発表会で必ず登場する有名人、娘さん伝記デビューです。繊細な音に先にふれていたため、まったく違和感がなかったみたい。子犬のワルツを知らなかったそうなのでびっくり。ベートーベンも読んだので、次にモーツアルトを読みたいそうです。へいへい探しますよ~。2021/01/26
たまきら
27
発表会で、ショパンの曲を何曲も聴いた娘さん。「もう一度読み直したい」と借りてきて、聞いたばかりの曲がどういう状況で誕生したのかを再確認していました。また、世界一難解なピアノ曲ってなんだろう?という疑問を持ちYoutubeで調べましてね…いやはや出るわ出るわ。リストさんとか。彼の伝記が読みたいらしいんですが、う~ん子供向けであるのかしら。調べてみよう。2021/04/08
テルテル
26
音を愛し、全ての現象(武勇伝、歴史、失恋、友との対話など)を音で表現させることで社会生活をみていたショパン。音は彼にとって、文字であり、言葉そのものだった。音から伝わる彼の感情は多くの人々を感動させた。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』と共感できる。若くして結核という病に冒されたショパンは、苦しみという『おおきなあな』に落ちてしまう。その『あな』は婚約者さえも奪う。それを埋めたのが、サンドの存在だったが、彼女もまた去ってしまう。39歳という若さでこの世を去ったショパンの言葉が今もなお音として伝わってくる2015/03/09
えすてい
8
ロシア発給の旅券を更新しなかったため、ショパンは「無国籍者」となってしまった。祖国ポーランドはロシアに蹂躙された。これでポーランドに戻ることは不可能になった。でも、自分の心の中にポーランドはいつもある。欧州各地を転々としながらも、俺はポーランドの男だ。国民楽派音楽はショパンよりもう少し後の時代だが、ショパンこそ元祖ナショナリズムな音楽家とも言えよう。2019/04/23