出版社内容情報
近代看護の生みの親と呼ばれたナイチンゲールの業績と献身的な生き方を描く感動ドラマ。
ナイチンゲールは家族の猛反対を押しきって看護婦の道へ。そしてクリミアの戦場へと向かった。夜毎6kmも病院内を見まわりクリミアの天使とよばれた彼女は現代の病院と看護婦のあるべき姿をたった一人で作りあげた
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
深田水松
10
このシリーズで初めに手に取った漫画です。クリミア戦争など、子どもにとっては難しいことも交えつつ真斗さんの素敵な絵で描かれています。看護の基礎を築いた偉人として今でも尊敬しています。とてもためになる漫画なので、お子さんは集めてみるといいかもしれません。
できるだけ
9
30過ぎて看護の勉強を始めたらしい2019/10/03
どら母 学校図書館を考える
9
勤務先で、修理しながら読了。もしかして、ちゃんとナイチンゲールのことを読むのは、初めて。2017/01/13
wasabi
7
【松江市鹿島公民館蔵】何度伝記を読んでも感動する。とてつもなく裕福な家に生まれて、両親が人格者であったようでもなく、働くことにさえ猛反対する親を説得して、それまで世間から冷ややかな目で見られていた看護の仕事に就く。クリミア戦争の戦地に赴いて、劣悪な医療環境にもめげず、私費を投じて傷ついた兵士を救う。自らの体は病に侵され、それでもその後の生涯を看護の向上に尽くす。言い尽くされていようと、彼女は天使だ。2016/11/11
えすてい
5
ナイチンゲールの伝記にしては「闘い」のイメージが避けられ、人を救いたいという屈強の意思を貫き通したものの、「聖女」のように美しく気高い処女として描かれていた時代。青年期の家族との葛藤があり自分も倒れてしまったものの、自分の夢を実現させた。その一方でクリミア熱で生死の境をさまよい続けたりスクタリの病院では深刻な宗教対立や嫌がらせが横行してたことには触れられず。戦後も90歳で死ぬまでほぼ寝たきりでシドニーハーバートの死すらも触れられてないのは、現代のナイチンゲール感からすると、物足りないのは仕方のないこと。