出版社内容情報
累計350万部突破のベストセラー
主人公は朔太郎という名の、地方都市に住む高校2年生。
物語は、アキという名の同級生の恋人の死から始まる。
生前の彼女との思い出を回想するように、ふたりの出会い、放課後のデート、恋人の墓から遺骨の一部を盗んだ祖父の哀しくユニークな話、ふたりだけの無人島への旅、そして彼女の発病・入院、病院からの脱出、そして空港での彼女の死までのストーリーが語られていく。
その中で朔太郎は自分の「いま」が、彼女との出会いから始まっていたことに改めて気づく。
アキの死から十数年が経過した今も粉状になった彼女の遺骨の一部を小さな硝子瓶に持ち続けていた朔太郎は、新たな恋人とともにアキとの思い出が詰まった郷里を訪ねる。そして「アキの死」が残したものの大きさを感じながら、ふたりがかつて一緒にいた郷里の学校のグラウンドで静かに骨を撒いた――。
内容説明
「お別れね」と彼女は言った。「でも、悲しまないでね」「またわたしを見つけてね」朔太郎とアキが出会ったのは、中学2年生の時。幸せな時間はゆっくりと、だけど確実に流れていった。落ち葉の匂いのするファーストキス。無人島でのふたりきりの一夜。だけど、アキは発病してしまう。日に日に弱っていくアキをただ見守るしかない朔太郎は、彼女の17歳の誕生日に、アキが修学旅行で行けなかったオーストラリアへ一緒に行こうと決意するが…。
著者等紹介
久世みずき[クゼミズキ]
現在、「ちゃお」・「ちゃおデラックス」で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。