出版社内容情報
まぎらわし~!進化の不思議おもしろ入門
タヌキとアライグマ、モモンガとムササビなど、この地球上には、見た目や習性は似ているのに、じつはまったく別の動物=「まぎらわしい動物」が、数多く生息しています。なぜこんなにまぎらわしい動物がいるのでしょうか? 動物たちにとって、自分の体こそが生き残るための道具です。どんな所に棲んで、何を食べているのかで、体の形は決まってきます。樹上ではバランスをとるのに長い尾が役に立ち、水中では流線形の体が便利です。また肉食なら鋭い牙が役に立ち、草食なら茎をくいちぎる前歯を必要とします。こうして長い時間をかけて、自然環境に適応して生き残ったものたちは、元々が別々の種であったとしても、なぜかよく似た形(キャラクター)と習性(ビヘイビア)を持つようになるのです。こうした現象を動物学の世界では「収斂進化(しゅうれんしんか)」と呼びます。この収斂進化に着目すると、進化の不思議をわかりやすく理解することができます。見て楽しむ「写真クイズページ」、なんでこうなったのか? 解き明かす「図鑑ページ」、自然界ではあり得ない、可愛い動物たちの合成写真も必見。皆さんも「まぎらわしい動物」を知り、進化の謎を解き明かしましょう!
【編集担当からのおすすめ情報】
『ざんねんないきも事典』『わけあって絶滅しました』でお馴染みの今泉忠明先生の、児童向け動物学入門最新刊です。姿形や習性はそっくりでも実は全然別種の動物=「まぎらわしい動物」にスポットを当て、進化の不思議を解き明かしていきます。親子で動物クイズを楽しんだり、動物園のお供にもお勧めです。
内容説明
『世界一まぎらわしい動物図鑑』にようこそ。本書は、見た目や習性はそっくりなのに、まったく別の動物=「まぎらわしい動物」だけを収録した、世にも珍しい動物図鑑である。
目次
まぎらわしい度1(ハムスターとモルモット;モモンガとムササビ;ラッコとカワウソ ほか)
まぎらわしい度2(アザラシとアシカ;アルマジロとセンザンコウ;タヌキとアライグマと… ほか)
まぎらわしい度3(メガネザルとスローロリス;ハリネズミとハリテンレック;ワオキツネザルとベローシファカ ほか)
著者等紹介
今泉忠明[イマイズミタダアキ]
動物学者。1944年東京都生まれ。東京水産大学(現・東京海洋大学)卒業後、国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学ぶ。文部省(現・文部科学省)の国際生物学事業計画調査や環境庁(現・環境省)のイリオモテヤマネコの生態調査などに参加。上野動物園の動物解説員、ねこの博物館館長、日本動物科学研究所所長などを歴任。長年、奥多摩や富士山で自然調査を行うとともに現在は、子どもたちに生き物やフィールドワークの楽しさを伝える「けもの塾」を主催。ベストセラー『ざんねんないきもの事典』のほか、多くの図鑑監修を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。