出版社内容情報
アニメ化され、一大ブームを呼んだ名作。機械の体を手に入れるために地球からアンドロメダへと銀河鉄道“999”で旅を続ける少年・鉄郎と謎の女性・メーテルを通して、人間の“命”とは何かを説く長編ドラマ!
▼第1話/鏡の星の鉄郎▼第2話/終わりなき夏の物語▼第3話/冷血帝国▼第4話/足音村の足音▼第5話/夜のない街▼第6話/交響詩「魔女の竪琴」▼第7話/宇宙僧ダイルーズ▼第8話/心やさしき花の都●主な登場人物/星野鉄郎(機械の体を手に入れるためにアンドロメダを目指す少年)、メーテル(鉄郎とともに“999”で旅をする謎の女性)●あらすじ/とある惑星の荒野。ふたりの兄弟が“999”に乗るためにステーションに向かっている。しかし、兄のほうは元気がない。弟は必死で兄を励ますが、「俺たちの血を残すためにおまえひとりで“999”に乗れ」と言い残して、とうとう兄は死んでしまう…。悲しみに暮れる弟だったが、最後の力を振り絞ってようやく街へとたどり着く。とそこで、見知らぬ美しい女性に「鉄郎!」と呼びかけられる。訳が分からない少年だが、言われるままにその女性=メーテルとホテルへ入るのだが…(第1話)。▼“999”はグリーン一色の惑星・終わりなき夏の惑星へと到着する。星一面に緑が生い茂り、暑くも寒くもないこの星は、歴史が始まって以来セミの声が途絶えたことがないという。こういう場所のことを天国というのかもしれないと鉄郎は思うのだが、突
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えか
37
6巻は人間以外の生命体の話が多数。人よりも人らしい知的な恐竜族が出てくる表題作。昆虫型生命体の、人とは異なる母子愛が胸を打つ「終わりなき夏の惑星」自らの醜さに恥じて人々と隔絶した生活を送る、巨大生物へローンの「よるのない街」などの、人型とは違う生命の優しさに触れるエピソードとは対称的に、鉄郎そっくりの人間は、偽のパスを掴まされ。女王メタメライナは死しても尚、住民を虐げる。花の都は法律に縛られ、毒の花を駆逐し住民を毒花から解放した一家を人柱にするなど、醜い人の性をみるエピソードばかり。 2024/11/02