小学館文庫 昴 〈３〉

曽田正人

小学館（2013/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 372p／高さ 16cm
• 商品コード 9784091962638
• NDC分類 726.1
• Cコード C0179

出版社内容情報

バレエ漫画の金字塔『昴』愛蔵文庫版第3集

新人ダンサーの登竜門として最も有名な「ローザンヌ国際バレエコンクール」。その決選当日、すばるは40度の高熱を出しながらも、舞台に立つことを選んだ。あまりの高熱にふらつき、宙に浮いているような感覚。だが、この逆境こそが、重力から解き放たれたかのような、人間離れした動きをすばるにもたらし、彼女はついに最優秀賞を受賞する。しかし、ロイヤル・バレエ・スクールの奨学生に推薦たにも関わらず、すばるはその誘いを蹴り、コンクールで出会ったザックという人物のもとで学ぶため、ニューヨークへ渡る決意を固める…!!

【編集担当からのおすすめ情報】
周辺の人々の「教え」によってすばるが成長する第一部、選び取った道として、すばるが自ら踊ることに打ち込む第二部の、大きな転換が描かれた第3集です。自分は何がしたいのか、自分がいるべき場所はどこなのか…そんな疑問をふっと抱いた時に読んでいただきたい、勇気の湧いてくる一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nadaha]

本当に躍動感とカタルシスがすごい。すばるちゃんが傷ついて、何度も精神的な壁にぶつかりながらも、圧倒的な才能で周囲をなぎ倒して認めさせてのし上がっていく様子は見ていて気持ちいい。すばるちゃんがどんどん不幸な境遇になって、周りの人からも遠ざけられていって、縋るものがどんどんバレエだけになっていくのも良い。音楽にせよ、バレエにせよ、やっぱりこういう表現する芸術は順風満帆な人生送ってるやつには発想が貧困で面白いものが作り出せないんやろな、って感じがする。あーほんと続きが楽しみだ。

2013/07/23

[タクミ]

3巻の表紙好きだなぁ…。本編ではまさかの社長退場にびっくり、いやだから展開早すぎだって！そしてバタバタ一部完で次の舞台はアメリカですか。ほんとこの手の成長モノは一気読みできるありがたみをヒシヒシと感じるね。先が読めない展開の早さでますます続きが気になる！

2016/03/21

[きなこチロル]

社長が亡くなり、悲しみにくれながらも踊り続けるすばる。最優秀賞（プリ・ド・エクセレンス）受賞。ロイヤル・バレエ・スクールの入団を蹴ってNYのシステロン・バレエ・カンパニーへ。前途多難なすばる。「人生は短い。5年後…いや3年後、1年後、今のままの自分があると思うなよ。回り道はよせ！！」

2014/10/05