出版社内容情報
バレエ漫画の金字塔、ついに文庫化!
激しくもはかなく、そして美しい、命を削る魂のバレエ! 世界に羽ばたく舞姫・すばるの伝説! おのれの肉体の動きのみで、「この世のすべて」を表現するバレエの世界を余すことなく描いた傑作!
【編集担当からのおすすめ情報】
累計200万部超! バレエの肉体美、舞台芸術、そして音までもが、見事に表現された至高の作品『昴』が愛蔵文庫版として、ついに登場しました。文庫版はお求めやすい全6巻です。この機会に是非どうぞ!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空のかなた
15
「SWAN」とは全く別テイスト。主人公昴が弟の病室で汗だくになってがむしゃらに何をしていたのか、理解できたのはやっと後半に入ってから。「怪物が怪物を産んだ」というエンディングの科白に集約されるまでの構成の凄さ。「自我と集中力」がずば抜けている昴が「死の間際のスローモーション=ゾーン?」に入って踊る様にセルゲイ・ボールニンを思い出した。昴が白鳥の湖のコールド・ド・バレエに加わったことで、儚げな白鳥の悲壮感ではなく、呪いをかけられた人間が必死にもがいている全く別物へと変貌するシーンの描き方も素晴らしい。2022/07/06
あさひ
6
久し振りに再読。ゾーンを上手く描く曽田作品好きです。2021/12/19
nadaha
2
今まで知ってはいたが読んだことなくって、表紙見てグッときたので買う。プライドとかボールルームなんかもそうだけど、こういう芸能に懸ける生き方や、演技してる最中の迫力ある描写みたいなのすごい好きだ。すばるのまっすぐな生き方が良いなぁ。エリート優等生と這い上がってきた雑草の戦いっていう構造も好きだし、白鳥の湖を踊る鬼気迫る表情とかもすごい良かった。面白いなぁ。過去の境遇とかもあって社交性には難がありすぎるすばるちゃんだけど、なんか男とかできたら変わりそうな感じもする。恋愛方面の話もあるんかなぁ。2013/07/04
きなこチロル
1
ものすごい久しぶりのバレエ漫画。天才肌のすばるが双子の和馬の死によってバレエを始める。『SWAN』のようなイメージをしたが、それよりも力強い描写。『白鳥の湖』の群舞(コール・ド・バレエ)の解釈はなるほどと思った。《あたしは、もっともっとこわい思い…毎日してきた》2014/10/05
miya
1
文庫本になったので手元に置こうかと思い、購入&再読。相変わらず読んだだけでエネルギーを昴に吸い取られるような気がする。2013/01/27