出版社内容情報
のっぺらぼうに見える女が、名越の前に!!
新宿西口のカーホームレス名越進、34歳。
医大生の伊藤に選ばれ、トレパネーション(頭蓋骨穴開け手術)の
実験台に・・・・・・そして、その日から左目だけで見た一部の人間が
異様なモノ(ホムンクルス)に見えるようになってしまう。
ロボットに見えたヤクザの組長、記号の女子高生・・・・・・
正面から対峙し、彼らを生身の人間に戻したことで
彼らの“ホムンクルス”を自分の肉体の一部に引き受けて
しまった名越は、自分を異様な世界に引き込んだ
医大生の伊藤と正面からぶつかり合う!!
その結果、伊藤は自分の幼少期の父との確執を、
名越は整形以前の自分自身のことを思い出し、
それぞれの“実感”へと前進し始めたが・・・・・・
【編集担当からのおすすめ情報】
ホムンクルスが見えなくなって、あせる名越。嫌がっていたはずが
ホムンクルスに執着する名越の迫力は鬼気迫るものがあります。
そして、ホムンクルスが見えなくなった名越に、ただ一人
ころころと顔を変えるホムンクルスに見える女が!
自ら名越に近づいてくる“のっぺらぼう女”からも目が離せません!